ゴメリ県

曖昧さ回避 この項目では、ソビエト連邦の行政区について説明しています。現ベラルーシの行政区については「ホメリ州」をご覧ください。

ゴメリ県ロシア語: Гомельская губерния)はロシア・ソビエト連邦社会主義共和国の県(グベールニヤ)である。同県は1919年に、モギリョフ県の9郡、ミンスク県の1郡、チェルニゴフ県の4郡を併せて形成され、最終的には1926年に解体される。

発足時は下記の表にある14郡体制であったが、1920年にオルシャ郡(ロシア語版)ヴィテプスク県に、1922年にはゴルキ郡(ロシア語版)がスモレンスク県に移管された。またスラジ郡(ロシア語版)は1921年にクリンツィ郡(ロシア語版)に改称し、ムグリン郡(ロシア語版)チェリコフ郡(ロシア語版)は1992年にポチェプ郡(ロシア語版)と合併した。このポチェフ郡は翌年ブリャンスク県(ロシア語版)に移管されている。

最終的には1926年にゴメリ県は解体されるが、クリンツィ郡、ノヴォズィブコフ郡(ロシア語版)スタロドゥーブ郡(ロシア語版)の3郡は、ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国に属するブリャンスク県に移管され、その他の郡は白ロシア・ソビエト社会主義共和国の管轄となった。

なお、ゴメリ県廃止の際に、メドヴェジエ・サニコヴォの2村は白ロシアの領域に含まれていたが、ロシア側への帰属を希望し受理された[1]。現在もベラルーシ共和国内に残るロシア共和国の飛び地となっている[1]

ゴメリ県の下位区分(県発足時)
行政中心地 県形成以前
ブィホフ郡(ロシア語版) ブィハウ モギリョフ県
ゴメリ郡(ロシア語版) ホメリ
ゴルキ郡(ロシア語版) ホルキ(ロシア語版)
クリモヴィチ郡(ロシア語版) クリマヴィチ
モギリョフ郡(ロシア語版) マヒリョウ
オルシャ郡(ロシア語版) ヴォルシャ
ロガチョフ郡(ロシア語版) ラハチョウ
チャウスィ郡(ロシア語版) チャヴスィ
チェリコフ郡(ロシア語版) チェルィカウ
レチツァ郡(ロシア語版) レチツァ ミンスク県
ムグリン郡(ロシア語版) ムグリン チェルニゴフ県
ノヴォズィブコフ郡(ロシア語版) ノヴォズィプコフ
スタロドゥーブ郡(ロシア語版) スタロドゥーブ
スラジ郡(ロシア語版) スラジ
[註]
・行政中心地の背景色は、その自治体が現在所属する国を示す(黄:ベラルーシ、赤:ロシア
・県名・郡名はロシア語に基づく。また、黄:ベラルーシ語、赤:ロシア語に基づく。

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 服部倫卓・越野剛編著 『ベラルーシを知るための50章』明石書店、2017年。P276