ザブー・ブライトマン

ザブー・ブライトマン
Zabou Breitman
Zabou Breitman
2006年撮影
本名 Isabelle Breitman
別名義 ザブー
La petite Isabelle[1]
生年月日 (1959-10-30) 1959年10月30日(64歳)
出生地 フランスの旗 フランスパリ
職業 女優・脚本家・映画監督
ジャンル 映画・テレビ・舞台
活動期間 1980年 -
 
受賞
セザール賞
新人監督賞(フランス語版)
2003年(フランス語版)記憶の森(フランス語版)
その他の賞
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ザブー・ブライトマン(Zabou Breitman、1959年10月30日 - )は、フランス女優映画監督。本名はイザベル・ブライトマン(Isabelle Breitman:発音例)。1999年頃から現在の芸名を用いており、その前はザブー(Zabou)と名乗っていた。ザブー・ブレトマンとも表記される。

略歴

パリ出身。祖父はモルドバ系移民の医師リュシアン・ブライトマン(フランス語版)、父は俳優で脚本家のジャン=クロード・ドレ(フランス語版)(本名はクロード・ブライトマン、ドレは母方の姓)、母は元女優セリーヌ・レジェ(フランス語版)

1964年に両親が出演したテレビ・シリーズ『Thierry la Fronde』の1エピソードに少女役で登場し、その際は La petite Isabelle(イザベルちゃんの意)とクレジットされた[1]

1980年ドロテ主演のシャン・ド・マルス公園でのクリスマス興行『Dorothée au pays des chansons』に配役され、本格デビュー。その際、ザブーと名乗る。翌年はオランピア劇場公演に続いて、国内順延する。その後は彼女のTV番組にも出演。

1982年公開の『Elle voit des nains partout !』のヒロイン、白雪姫役で映画デビュー。以来、『ラ・ブーム2』、『ゴールド・パピヨン』に出演してコメディエンヌぶりを発揮。『Billy Ze Kick』(1985年)で評判となり、セザール賞有望若手女優賞にノミネート。

1987年、ロジェ・プランション演出でモリエール作『ジョルジュ・ダンダン』にアンジェリーク役で出演し、ヴィルールバンヌ国立劇場にデビュー。国内巡演後、その映画版『Dandin』(1989年)にも出演。

1991年よりアニエス・ジャウイジャン=ピエール・バクリ作・共演『Cuisine & Dépendances』に主演し、これが大評判となり、ロングラン(モリエール賞作品賞他4部門受賞)。その映画化『キッチンでの出来事(フランス語版)』(1992年)にも出演したが、舞台の合間に出演したコリーヌ・セローの『女と男の危機』の演技でセザール賞助演女優賞候補となった。

その後も、ジャック・ウェベール演出『タルチュフ』(1994年)、ミシェル・ブラン脚色も話題となったアラン・エイクボーン作『あなたに会えてよかった〜Communicating Doors〜』(1994年)といった喜劇や、アリエル・ドーフマン作『死と乙女』(1997年)、デイヴィッド・ヘア作『スカイライト』(1998年)とシリアスな作品にも挑戦。2014年にはヤスミナ・レザ作『Comment vous racontez la partie』仏初演を主演した。

2001年からは監督も手掛け、初監督作品である『記憶の森(フランス語版)』でセザール賞最優秀長編第1回作品賞(フランス語版)を受賞している。

2004年1月にアトリエ座で初演された、イザベル・カレ主演、ロラン・トポール作『L'Hiver sous la table』で舞台演出家としても活動を開始。2013年にはコメディ・フランセーズの依頼でジョルジュ・フェドー作『システム・ラバディエ』(ヴィユ・コロンビエ劇場上演)を演出。2014年はパリ・オペラ座新演出によるモーツァルト作曲『後宮からの誘拐』でオペラ演出家デビューした。

彫刻家ファビアン・シャロン(フランス語版)と暮らし、娘アンナ・シャロン(1990年生)と息子アントナン・シャロン(1993年生)をもうけている。なお、2人は『記憶の森』に出演して以来、俳優としても活動している。

主な出演作品

  • Elle voit des nains partout ! (1982)
  • ラ・ブーム2La Boum 2 (1982)
  • Banzaï (1983)
  • ゴールド・パピヨンThe Perils of Gwendoline in the Land of the Yik-Yak (1984)
  • Une femme ou deux (1985) ※VHSスルー題「シガニー・ウィーバーの大発掘」
  • Billy Ze Kick (1985) ※セザール賞有望若手女優賞ノミネート
  • 変身する女La travestie (1988)
  • 『セ・ラ・ヴィ』 La Baule-les-Pins (1990)
  • 『パリの天使たち』 Une époque formidable... (1991)
  • 『女と男の危機』 La crise (1992) ※セザール賞助演女優賞ノミネート
  • Cuisine et Dépendances (1992) *フランス映画祭上映題「キッチンでの出来事」[1]
  • Tenue correcte exigée (1996) *フランス映画祭上映題「正装のご用意を」
  • 『ナルコ』 Narco (2004)
  • Le Parfum de la dame en noir (2004) TV5MONDE放映題「黒衣婦人の香り」「黒ドレスの女の香り」
  • Le Double de ma moitié (1999年) TV5MONDE放映題「替え玉」
  • Les insoumis (2008) ※DVDスルー題「クロス・ファイヤー」
  • Les Ailes pourpres : Le Mystère des flamants (2008) *『ディズニーネイチャー/フラミンゴに隠された地球の秘密』の仏語版ナレーション
  • Notre Dame des barjots (2010/テレビ映画) TV5MONDE放映「ノートル=ダム・デ・バルジョ」
  • L'exercice de l'État (2011) ※DVDスルー題「大臣と影の男」 *セザール賞助演女優賞ノミネート
  • 『アンタッチャブルズ』 De l'autre côté du périph (2012)
  • Des morceaux de moi (2013) TV5MONDE放映題「エレルのすべて」
  • Fais pas ci, fais pas ça (2013/TVシリーズ・シーズン6) TV5MONDE放映題「あれもダメ、これもダメ」
  • 24 jours (2014) TV5MONDE放映題「イラン・アリミ誘拐事件の真実」
  • Belle comme la femme d'un autre (2014) TV5MONDE放映題「美しいものに罠あり!」
  • 『ポウリーンの命運』La Loi de Pauline : Mauvaise Graine (2016) - テレビ映画[2]
  • 『目元が似てる君へ』Il a déjà tes yeux (2016)[3]

主な監督作品

  • Se souvenir des belles choses (2001) *第10回フランス映画祭横浜2002上映題「記憶の森」[4]
  • No et moi (2010) *TV5MONDE放映題「ノーと私」
  • 『カブールのツバメ』Les_Hirondelles_de_Kaboul (2019) - アニメーション[5]

脚注

  1. ^ a b “Zabou Breitman” (英語). IMDb. 2013年7月18日閲覧。
  2. ^ ポウリーンの命運 - allcinema
  3. ^ 目元が似てる君へ - allcinema
  4. ^ “『記憶の森』ザブー・ブライトマン監督&ベルナール・カンパンさんインタビュー@第10回フランス映画祭横浜2002”. CINEMA TOPICS (2002年6月22日). 2013年7月18日閲覧。
  5. ^ カブールのツバメ - allcinema

外部リンク

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