ジヒドロカルベオール

ジヒドロカルベオール
Dihydrocarveol[1][2]

2-methyl-5-(1-methylethenyl)cyclohexanol

別称
シクロヘキサノール,2-メチル-5-(1-メチルエテニル)-(CAS名)
識別情報
CAS登録番号 38049-26-2[1]
PubChem 12072
  • CC1CCC(CC1O)C(=C)C
  • InChI=1S/C10H18O/c1-7(2)9-5-4-8(3)10(11)6-9/h8-11H,1,4-6H2,2-3H3
    Key: KRCZYMFUWVJCLI-UHFFFAOYSA-N
特性
化学式 C10H18O
モル質量 154.25 g mol−1
外観 無色ないし淡黄色の液体
匂い #用途節を参照
沸点

224-225℃

への溶解度 不溶
有機溶媒への溶解度 アルコール、油類に可溶
危険性
引火点 91℃
半数致死量 LD50 6.3g/kg(ラット、経口)
関連する物質
関連する異性体 C10H18Oを参照
関連物質 カルベオール
イソプレゴール
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ジヒドロカルベオール: Dihydrocarveol)は、化学式C10H18Oで表される脂肪族アルコールの一種である[3]

異性体

イソプレゴール構造異性体であり、それと同様メチル基ヒドロキシ基、イソプロペニル基の配位の差による4つの立体異性体、そのそれぞれに光学異性体があることが知られている。市販品はジヒドロカルベオール、ネオジヒドロカルベオール、イソジヒドロカルベオール、ネオイソジヒドロカルベオールの混合体である[4]

用途

天然にはミント油などに存在する。d体はウッディ、ミンティ、フローラルノートl体はd体よりやや劣る。ガーデニアチューベローズなど重い感じのフローラル系調合香料ペッパーキャラウェイ・ミント調フレーバーなどに用いられる。最終製品における使用量は、飲料で84~500ppm、アイスクリームで300ppmほどである[4]

脚注

  1. ^ a b “ジヒドロカルベオール”. J-GLOBAL. 科学技術振興機構. 2016年12月8日閲覧。
  2. ^ “Dihydrocarveol”. PubChem. National Center for Biotechnology Information. 2016年12月8日閲覧。
  3. ^ ジヒドロカルベオール (PDF)
  4. ^ a b 合成香料 化学と商品知識』p.93-94

参考文献

  • 印藤元一『合成香料 化学と商品知識』化学工業日報社、2005年。ISBN 4-87326-460-X。 

関連項目