チャック・エッセジアン

チャック・エッセジアン
Chuck Essegian
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 マサチューセッツ州ボストン
生年月日 (1931-08-09) 1931年8月9日(92歳)
身長
体重
180 cm
91 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手
プロ入り 1953年
初出場 MLB / 1958年4月15日
NPB / 1964年3月14日
最終出場 MLB / 1963年9月28日
NPB / 1964年9月
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
この表について
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プロジェクト:野球選手  ■テンプレート

チャールズ・アブラハム・エッセジアン(Charles Abraham Essegian、1931年8月9日 - )は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン出身の元プロ野球選手外野手)。

NPBでの登録名はチャック[1]

経歴

学生時代

アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンで生まれ、5歳からロサンゼルスで育つ。フェアファックス高校(英語版)を経て、スタンフォード大学に入学。大学時代では野球アメリカンフットボールラインバッカー)をプレーした。アメリカンフットボールでは1952年ローズボウルに出場するが、ワールドシリーズとローズボウルの両方に出場したのは、ジャッキー・ジェンセンに次いで史上二人目である[2]

アメリカ球界時代

1953年から1959年までマイナーリーグ(MiLB)で7シーズンでプレー、717試合に出場し、打率.311、97本塁打を記録した。

1958年フィラデルフィア・フィリーズにてメジャー初出場を果たすと、39試合に出場し打率.246、5本塁打を記録する。翌1959年セントルイス・カージナルスを経て、ロサンゼルス・ドジャースに移籍する。ドジャースでは24試合の出場ながら打率.304を記録してリーグ優勝に貢献。ワールドシリーズでも代打で2本塁打を放つが、代打本塁打2本はシリーズ記録となっている。特に1本目は0勝1敗で迎えた第2戦の7回表1-2の場面での同点打であり[3]、この代打本塁打でシリーズの流れが変わり、ドジャースは4勝2敗で優勝を果たした。

1961年にはボルチモア・オリオールズカンザスシティ・アスレチックスクリーブランド・インディアンスの3球団を1年間で渡り歩き、インディアンスでは後半戦60試合に出場して、打率.289、12本塁打、35打点を打つと、翌1962年は左翼のレギュラーとなり、打率.274、21本塁打、50打点のキャリアハイを記録した。1963年に再びアスレチックスへ復帰すると、101試合に出場するも、打率.225と成績を落とした。

日本プロ野球時代

1964年近鉄バファローズに入団。豊富なメジャー経験から中軸を期待され[4]、開幕後しばらくは五番を打つが、4月半ば以降は六番や七番の下位打線を打つようになり、結局打率.263、15本塁打、41打点の平凡な成績に終わり、1年で退団、帰国した。なお、同年9月3日の対南海ホークス戦で投手ジョー・スタンカ投球を巡って乱闘に及ぶが、これが外国人選手同士1対1の初めての乱闘とされている[5]

引退後

引退後は法学士を取得、南カリフォルニア弁護士になり、1987年までこれを務めた[6]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
1958 PHI 39 128 114 15 28 5 2 5 52 16 0 0 2 0 12 0 0 34 2 .246 .317 .456 .774
1959 STL 17 40 39 2 7 2 1 0 11 5 0 0 0 0 1 0 0 13 3 .179 .200 .282 .482
LAD 24 50 46 6 14 6 0 1 23 5 0 0 0 0 4 1 0 11 1 .304 .360 .500 .860
'59計 41 90 85 8 21 8 1 1 34 10 0 0 0 0 5 1 0 24 4 .247 .289 .400 .689
1960 LAD 52 88 79 8 17 3 0 3 29 11 0 0 0 1 8 1 0 24 0 .215 .284 .367 .651
1961 BAL 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 .000
KCA 4 7 6 1 2 1 0 0 3 1 0 0 0 0 1 0 0 2 0 .333 .429 .500 .929
CLE 60 181 166 25 48 7 1 12 93 35 0 0 1 3 10 0 1 33 6 .289 .328 .560 .888
'61計 65 189 173 26 50 8 1 12 96 36 0 0 1 3 11 0 1 35 6 .289 .330 .555 .885
1962 CLE 106 391 336 59 92 12 0 21 167 50 0 0 3 3 42 2 7 68 9 .274 .363 .497 .860
1963 KCA 101 254 231 23 52 9 0 5 76 27 0 0 1 2 19 0 1 48 7 .225 .285 .329 .614
1964 近鉄 110 332 300 36 79 15 0 15 139 41 3 2 1 2 28 1 1 55 9 .263 .328 .463 .791
MLB:6年 404 1140 1018 139 260 45 4 47 454 150 0 0 7 9 97 4 9 233 28 .255 .323 .446 .769
NPB:1年 110 332 300 36 79 15 0 15 139 41 3 2 1 2 28 1 1 55 9 .263 .328 .463 .791

記録

MLB

背番号

  • 27 (1964年)

脚注

  1. ^ チャック(近鉄バファローズ) NPB.jp
  2. ^ The Baseball Page Archived 2010-03-24 at the Wayback Machine.
  3. ^ Retrosheet(英語版) box score: October 2, 1959
  4. ^ 『決定版日本プロ野球外国人選手大鑑』107頁
  5. ^ 『プロ野球 騒動その舞台裏』161頁
  6. ^ Wancho, Joseph, Chuck Essegian. アメリカ野球学会 Biography Project
  7. ^ Baseball Digest – World Series record book: high marks for a single series

参考文献

関連項目

外部リンク

  • 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
ロサンゼルス・ドジャース 1959年のワールドシリーズ ロースター

2 ドン・ディミータ / 4 デューク・スナイダー / 5 ノーム・ラーカー / 6 カール・フリロ / 8 ロン・フェアリー / 9 ウォーリー・ムーン / 14 ギル・ホッジス / 19 ジム・ギリアム / 20 リップ・レプルスキー / 22 ジョニー・ポドレス / 23 ドン・ジマー / 29 チャック・エッセジアン / 30 モーリー・ウィルス / 32 サンディー・コーファックス / 35 ジョニー・クリプスタイン / 38 ロジャー・クレイグ / 40 スタン・ウィリアムズ / 41 クレム・ラビーン / 43 チャーリー・ニール / 44 ジョン・ローズボロ / 45 チャック・チャーン / 51 ラリー・シェリー / 53 ドン・ドライスデール / 58 ジョー・ピニャタノ
監督 24 ウォルター・オルストン