ニック・メンザ

ニック・メンザ（Nick Menza, 1964年7月23日 - 2016年5月21日）は、アメリカ合衆国のドラマー。1989年から1999年までメガデスに所属していた。

ジャズ・サックス奏者、ドン・メンザの息子として生まれ、2歳の頃よりドラムの演奏を始める。なお、当時父親が軍隊に所属していた都合で、出生地はミュンヘンである。18歳になってから音楽活動を本格的に始め、ランディ・ローズの実弟のバンドやジョン・フォガティなど、ジャズやR&B、ファンクなど様々ジャンルでの活動を経て、やがて、オーディションの結果、解雇されたチャック・ビーラーの後任としてメガデスに加入し、彼らの黄金時代を支えた。

しかし、1998年に重度の膝の故障によりリハビリ生活を送ることになり、音楽活動の休止を強いられる。これに伴い、メガデスのライブツアーの出演は一切キャンセルとなり、代役として元Y&Tのジミー・デグラッソが迎えられる。ところが、ニックの復帰が待たれることなくそのままジミーが正式なメンバーに昇格したため、バンドを解雇された。

2004年にメガデスが再結成されるとライブツアーに参加したため、一時期彼の復帰が噂されたが、結果的に「準備不足」を理由に解雇され、バンドへの復帰はかなわなかった^[1]。

その後は、ソロ活動と並行しながら、Orphaned to Hatredという地元・ロサンゼルスで活動するバンドに参加したが、このバンドからも2010年をもって離脱した^[2]。その後、DeltanautとMenzaという2つのソロバンドで活動した。

2016年5月21日、ロサンゼルスのジャズクラブで、自身の所属するインストゥルメンタル・バンド「OHM（英語版）」のライブ中に心臓発作で倒れ、死去。51歳没^[3][4]。

出典

表 話 編 歴 メガデス
デイヴ・ムステイン - ジェイムズ・ロメンゾ - キコ・ルーレイロ - ダーク・ヴェルビューレン グレン・ドローヴァー | ガル・サミュエルソン | クリス・ポーランド | チャック・ビーラー | ジェフ・スコット・ヤング | ニック・メンザ | マーティ・フリードマン | ジミー・デグラッソ | アル・ピトレリ | ジェイムズ・マクドノフ | ショーン・ドローヴァー| クリス・ブロデリック| デイヴィッド・エレフソン
スタジオ・アルバム	キリング・イズ・マイ・ビジネス | ピース・セルズ…バット・フーズ・バイイング?（旧邦題『メガデス』） | ソー・ファー、ソー・グッド…ソー・ホワット! | ラスト・イン・ピース | 破滅へのカウントダウン | ユースアネイジア | クリプティック・ライティングス | リスク | ワールド・ニーズ・ア・ヒーロー | ザ・システム・ハズ・フェイルド | ユナイテッド・アボミネイションズ | エンドゲーム | サーティーン | スーパー・コライダー | ディストピア | ザ・シック、ザ・ダイイング...アンド・ザ・デッド!
ライヴ・アルバム	ルード・アウェイクニング | ザット・ワン・ナイト〜ライヴ・イン・ブエノス・アイレス
ミニ・アルバム	ヒドゥン・トレジャーズ
ベスト・アルバム	キャピトル・パニッシュメント〜ザ・メガデス・イヤーズ〜 | スティル・アライヴ…アンド・ウェル? | 狂乱の歴史〜グレイテスト・ヒッツ
CD-BOX	メガボックス | アンソロジー: セット・ザ・ワールド・アファイア
関連項目	メンバー一覧 | 作品 | コンバット・レコード | キャピトル・レコード/EMI | サンクチュアリ・レコード | ロードランナー・レコード | アヴァロン・レーベル
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