ネスタ・カーター(Nesta Carter, 1985年10月11日 - )は、ジャマイカの陸上選手。専門は短距離走。2007年世界陸上選手権の4×100mリレーで銀メダルを獲得した[1]。2008年の北京オリンピック男子4×100mリレーではマイケル・フレイター、ドワイト・トーマス、アサファ・パウエルと共に予選で16チーム中2位となる38秒31で決勝に進出した。決勝ではトーマスに代わりウサイン・ボルトが加わり、当時世界新記録となる37秒10で金メダルを獲得していた[1]。しかし、北京オリンピックでのドーピング再検査でカーターのA検体、予備のB検体ともに陽性反応が出たと報じられ[2][3]、2017年1月、国際オリンピック委員会はカーターを失格処分とし、ジャマイカの北京五輪の金メダルを剥奪した[4]。2021年、カーターはドーピング検査において2012年に続き2度目となる陽性を示した。カーターによると、病気を患ったことにより服用をした薬にドーピングで陽性を示す成分が含まれていたという。 同年8月、カーターは「陸上競技よりも病気を完治させることに専念する」として、引退を表明した。
主な実績
自己記録
- 50m:5秒67( 2012年1月28日)
- 60m:6秒49( 2012年2月18日)
- 100m:9秒78(+0.9+m/s)(2010年8月29日、世界歴代8位)
- 200m:20秒25 (+1.6 m/s)(2011年5月7日)
- 400mリレー:36秒84(2012年8月11日、世界記録、第1走者)
脚注
- ^ a b Athlete biography: Nesta Carter
- ^ “カーターが再検査で陽性”. ロイター (ロイター). (2016年6月4日). http://jp.reuters.com/article/idJP2016060401001405 2016年6月9日閲覧。
- ^ “Jamaican sprinter Carter's 'B' sample tests positive”. ロイター (ロイター). (2016年6月8日). http://www.reuters.com/article/us-sport-doping-jamaica-carter-idUSKCN0YU2QY 2016年6月9日閲覧。
- ^ “男子400リレーのジャマイカ失格=日本は銀に繰り上がり-北京五輪ドーピング再検”. 時事通信. (2017年1月26日). オリジナルの2017年2月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170202035751/http://www.jiji.com/jc/article?k=2017012600009&g=spo 2017年1月26日閲覧。
- ^ 決勝は未出場。決勝のジャマイカは39秒27の2位
- ^ アメリカ大陸代表
外部リンク