ノーマンズランド

ノーマンズランド: no man's land)は、「所有者のいない土地」「無人地帯」「荒地」あるいは「軍事対立の中間の、いずれの勢力によっても統治されていない領域」を意味する英熟語[1][2]第一次世界大戦中に成立した語で[3]、転じて一般的にはっきりしない状態、球技ではコート内の戦術上不利な場所(例:テニスではサービスラインとベースラインの中間)[4]、医療では手術においてメスを入れてはならない部分を指す。

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no man's land
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  • 手のひらから指の第2関節までの屈筋腱は縫い合わせても治りにくく、この部分はノーマンズ・ランド(人間がメスを入れてはならない場所)と言われていた。
  • 脳の奥深くにある頭蓋底は、重要な神経組織や血管が多く、これらを少しでも損傷してしまうと重度の合併症や死を招く可能性があることから、ノーマンズ・ランドと言われていた。現在は技術の進歩により外科的治療が可能になったが、頭蓋底腫瘍の切除手術は依然として最高難易度であると言われている。

脚注

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  1. ^ “no man's land”. Concise Oxford Dictionary. Oxford University Press. (1999) 
  2. ^ “no man's land”. Oxford Advanced Learner's Dictionary. Oxford University Press. (2000) 
  3. ^ 「no man's land」『ジーニアス英和大辞典』大修館書店、2002年。 
  4. ^ 「no man's land」『リーダーズ・プラス』研究社、2002年。 
  5. ^ 山本理顕『権力の空間/空間の権力 個人と国家の〈あいだ〉を設計せよ』講談社講談社選書メチエ〉、2015年4月11日、[要ページ番号]頁。ASIN 4062586002。ISBN 978-4-06-258600-9。 NCID BB1839479X。OCLC 910542861。全国書誌番号:22575278。 
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