バナナラマ

バナナラマ
オリジナル編成でのツアー - UK・アンプトヒル公演(2018年6月)
基本情報
出身地 イングランドの旗 イングランド ロンドン
ジャンル
活動期間 1981年 -
レーベル
公式サイト バナナラマ 公式サイト
メンバー
  • カレン・ウッドワード
  • サラ・ダリン
旧メンバー

バナナラマ英語: Bananarama)は、イングランド出身のガール・グループ

当初はシヴォーン・ファーイを含めた3人組であったが、1990年代からは、カレン・ウッドワード、サラ・ダリンのデュオで活動している。2017年、約30年ぶりにオリジナルラインナップの3人編成ツアーが実現し、期間限定で共演した。代表曲に「クルーエル・サマー」「ヴィーナス」「第一級恋愛罪」などがある。

来歴

オリジナル編成時代(1984年)

デビューのきっかけは、セックス・ピストルズスティーヴ・ジョーンズポール・クックが使っていたリハーサル・スタジオの上の部屋に彼女達が住んでいたことによる。彼らの助けにより「アイ・ア・ムアナ」のデモテープが作られ、後にデビューシングルとなった。

その後「シャイ・ボーイ」「クルーエル・サマー」「愛しのロバート・デ・ニーロ」といったヒット・シングルを次々にリリース。そして1986年から始まったストック・エイトキン・ウォーターマンとのコラボレーションにより「ヴィーナス」「アイ・ハード・ア・ルーマー (噂)」「第一級恋愛罪」など更なるヒット曲が生まれ世界的な活躍を見せた。日本ではバブル景気絶頂期の1980年代後半のディスコブームと時を同じくして大ブレイクした。

しかし1988年にシヴォーンが目指す音楽性の相違と結婚によってロサンゼルスへ移住したことにより脱退。その穴を埋める形で同年にジャッキー・オサリヴァンが加入したが1991年には別のバンドSlippery Feetを結成するため脱退。以降は30年以上カレンとサラのデュオとしての活動が続いている。

1998年には『ユーロトラッシュ (テレビ番組)(英語版)』の為だけにシヴォーンを含めた3人体制が一時的に復活、「恋のウォータールー」をカバーした。シヴォーンは2002年にもG-A-Y(英語版)で行われた20周年記念ライヴにもゲスト出演している。

2005年には「マイ・ディレクション」が15年ぶりに全英TOP20に入り、「ルック・オン・ザ・フロアー」が「ヴィーナス」以来のUSクラブヒットになるなど軽い再ブレイクを果たした。

2016年には27年ぶりの単独来日公演を敢行[6]

約30年ぶりに復帰したシヴォーン・ファーイ (2018年)

2017年、シヴォーンが、約30年ぶりに翌年8月までの期間限定で本格的に復帰[7]。26年ぶりに3人編成が復活し、オリジナル編成では初のUK・US・EUを廻るツアーを敢行、ソールドアウトが続出した。

2020年10月、サラとカレンによる自叙伝 "Really Saying Something" を発表。

2022年にはデビュー40周年を記念した12thアルバム『マスカレード』を発売。2024年にはサラとカレンが自ら選曲したオールタイム・ベスト『グロリアス - ザ・アルティメット・コレクション』を発売するなど精力的に活動を続けている。

ゲイコミュニティーへの影響

ビデオクリップやライブパフォーマンスにおいて半裸の男性ダンサーたちが大量に踊るというスタイルが定着し、ゲイコミュニティーの支持を得たことから、イギリス国内でも同性愛者の地位向上のための活動に協力したりすることも多い。そのことから誤解されがちでもあるが、メンバーのカレンもサラも異性愛者であり、サラはバナナラマの元バックダンサーの男性との間に子供を出産しており、またカレンは1990年代から2017年まで、元ワム!アンドリュー・リッジリーと共に暮らしていた。

メンバー

現ラインナップ

※カレンとサラは4歳の時からの幼馴染。
  • カレン・ウッドワード (2018年)
    カレン・ウッドワード (2018年)
  • サラ・ダリン (2018年)
    サラ・ダリン (2018年)

旧メンバー

  • シヴォーン・ファーイ
    シヴォーン・ファーイ

ディスコグラフィ

アルバム

スタジオアルバム

コンピレーション

シングル

  • アイ・ア・ムアナ』 - Aie A Mwana (1981年) - ブラック・ブラッドのカヴァーでスワヒリ語で歌われて話題となった。
  • 『エイント・ホワット・ユー・ドゥー』 - T'ain't What You Do (It's the Way That You Do It) (with Fun Boy Three) (1982年) - エラ・フィッツジェラルドのカヴァー曲をファン・ボーイ・スリーと共演した。
  • シャイ・ボーイ』 - Shy Boy (Don't It Make You Feel Good) / Boy Trouble (1982年、S07P-1009)
  • ハート・ワクワク』 - He's Got Tact(1982年) - 日本限定発売、ホンダ タクト CFイメージソング。
  • バナナドリーム』 - Cheers Then (1983年)
  • 『キスしてグッバイ』 - Na Na Hey Hey Kiss Him Goodbye (1983年、S07P-1031)
  • ちぎれたハート (クルーエル・サマー)』 - Cruel Summer (1984年) - 映画『ベスト・キッド』の挿入歌として使用された。
  • 『愛しのロバート・デ・ニーロ』 - Robert DeNiro's Waiting (1984年、S07P-1050)
  • 『ジャングル帝王』 - King Of the Jungle / Rough Justice (1984年、SO7P-1051) - 日本限定発売。
  • 『ホット・ライン・トゥ・ヘブン』 - Hot Line To Heaven (1984年)
  • 『ワイルド・ライフ』 - The Wild Life (1984年)
  • 『ビーチ・ホテルでアイ・ラブ・ユー』 - Do Not Disturb (1985年)
  • 『ヴィーナス』- Venus (1986年) - ショッキング・ブルーのカヴァー。長山洋子の『ヴィーナス』(1986年10月)はこのヴァージョンを日本語詞でカヴァーしてヒット。
  • 『ヴィーナス 12インチ版』- Venus (1986年、L28P1244)
  • モア・ザン・フィジカル』 - More Than Physical (1986年)
  • トリック・オブ・ザ・ナイト』 - A Trick Of the Night (1986年、S05P-1085)
  • 『アイ・ハード・ア・ルーマー (噂)』 - I Heard a Rumour (1987年) - 『鶴瓶上岡パペポTV』テーマ曲。日本でも真弓倫子がカヴァーした。
  • 第一級恋愛罪』 - Love In the First Degree (1988年2月25日) - 『鶴瓶上岡パペポTV』テーマ曲。日本ではBaBe、レモンエンジェルがカバーした。
  • 『アイ・キャント・ヘルプ・イット』 - I Can't Help It (1987年)
  • 『アイ・ウォント・ユー・バック』 - I Want You Back / Bad For Me (1988年)
  • 『ラブ,トゥルース&オネスティ』 - Love, Truth and Honesty (1988年9月30日、P10L 40004)
  • 『ネイザン・ジョーンズ』 - Nathan Jones (1988年)
  • 『ヘルプ』 - Help! (1989年、SOOP-1111) - ビートルズのカヴァー
  • 『アイ・ア・ムアナ (Psycho Remix)』 - Aie A Mwana (Psycho Remix) (1989年1月25日)
  • 『クルーエル・サマー’89』 - Cruel Summer '89 (1989年)
  • 『メガラマ’89』 - Megarama '89 (1989年)
  • オンリー・ユア・ラヴ』 - Only Your Love (1990年)
  • 『プリーチャー・マン』 - Preacher Man (1991年)
  • ロング・トレイン・ランニン』 - Long Train Running (1991年) - ドゥービー・ブラザーズのカバー
  • トリッピング・オン・ユア・ラヴ』 - Tripping On Your Love (1991年)
  • 『ムーヴィン・オン』 - Movin' On (1992年)
  • ラスト・シング・オン・マイ・マインド』 - Last Thing On My Mind (1992年) - ステップスがカバー
  • 『モア・モア・モア』 - More More More (1993年)
  • アイ・ファウンド・ラヴ』 - I Found Love (1995年) - 小室哲哉のプロデュース
  • Every Shade of Blue
  • Take Me to Your Heart
  • CARELESS WHISPER (2001年) - フランスのみ発売
  • IF (2001年) - フランスのみ発売
  • REALLY SAYING SOMETHING 2005 (2005年) - 日本未発売
  • マイ・ディレクション』 - Move In My Direction (2005年)
  • ルック・オン・ザ・フロアー』 - LOOK ON THE FLOOR (HYPNOTIC TANGO) (2005年)
  • Love Comes (2009年)
  • Love Don't Live Here (2010年)
  • Now or Never (2012年)
  • Stuff Like That (2019年)
  • Looking for Someone (2019年)
  • Favourite (2022年)
  • Forever Young (2022年)
  • Feel The Love (2023年)

主な出演作品

CM

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Bananarama Biography”. AllMusic. Netaktion. 2024年4月30日閲覧。
  2. ^ Chiu, David (2024年3月12日). “'Cruel Summer' Singers Bananarama Haven't Heard Taylor Swift's Song (Exclusive)”. People. Dotdash Meredith. 2024年4月30日閲覧。
  3. ^ Levine, Nick (24 July 2009). "Bananarama". Digital Spy (Interview). Hearst UK Entertainment Network. 2024年4月30日閲覧There's a new single on its way - the thumping 'Love Comes', which cleverly references the group's Hi-NRG heyday - and an album of new material to follow.
  4. ^ Moskowitz, David V., ed (2015). The 100 Greatest Bands of All Time: A Guide to the Legends Who Rocked the World. Santa Barbara, California: ABC-CLIO. p. 583. ISBN 9781440803406. "... Paul Cook (born Paul Thomas Cook, July 20, 1956; drums), who would later work with such New Wave bands as Bow Wow Wow and Bananarama." 
  5. ^ “ストック・エイトキン・ウォーターマンの極めつけディスコヒット5曲”. OKMusic. ジャパンミュージックネットワーク (2017年2月7日). 2021年1月13日閲覧。 “80年代後半〜90年代初頭にかけてディスコでヒットを連発していたのがバナナラマ、カイリー・ミノーグ、リック・アストリーらのユーロビート勢”
  6. ^ バナナラマ、27年ぶり単独来日公演迫る! - チケットぴあ
  7. ^ “バナナラマ、オリジナル・メンバー3人で再結成”. BARKS (2017年4月24日). 2018年9月28日閲覧。

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、バナナラマに関連するカテゴリがあります。
  • BANANARAMA OFFICIAL WEBSITE
  • Bananarama Official (@VivaBananarama) - X(旧Twitter) (英語)
  • Bananarama (@bananarama_official) - Instagram(英語)
  • Bananarama (@bananaramaofficial) - TikTok(英語)
  • BananaramaOfficial - YouTubeチャンネル(英語)
  • ワーナーミュージック・ジャパン - バナナラマ
バナナラマ
サラ・ダリン - カレン・ウッドワード
シヴォーン・ファーイ - ジャッキー・オサリヴァン
スタジオ・アルバム
コンピレーション・アルバム
EP
  • Now or Never (2012)
主な楽曲
関連項目
典拠管理データベース ウィキデータを編集
全般
  • ISNI
  • VIAF
国立図書館
  • ノルウェー
  • フランス
  • BnF data
  • ドイツ
  • イスラエル
  • アメリカ
  • チェコ
  • オーストラリア
  • 韓国
芸術家
  • MusicBrainz
人物
  • Trove(オーストラリア)
    • 1
その他
  • IdRef