ルイ・ナポレオン (ナポレオン公)

ルイ・ナポレオン
Louis Napoléon
ボナパルト家

全名 Louis Jérôme Victor Emmanuel Léopold Marie
ルイ・ジェローム・ヴィクトル・エマニュエル・レオポルド・マリー
称号 モンフォール公
ナポレオン公
出生 (1914-01-23) 1914年1月23日
ベルギーの旗 ベルギーブリュッセル
死去 (1997-05-03) 1997年5月3日(83歳没)
スイスの旗 スイスヴォー州プランジャン
埋葬 フランスの旗 フランス共和国アジャクシオ、アンペリアル教会
配偶者 アリックス・ド・フォレスタ
子女
一覧参照
父親 ナポレオン・ヴィクトル
母親 クレマンティーヌ
宗教 キリスト教カトリック教会
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ルイ・ナポレオン・ボナパルトフランス語: Louis Napoléon Bonaparte, 1914年1月23日 - 1997年5月3日)は、ボナパルト家の家長で、ナポレオン公ナポレオン6世フランス語: Napoléon VI)として知られ、1926年からその死までフランス帝位の請求者であった。

ナポレオン・ボナパルト曽姪孫(弟のひ孫)にあたる。

生涯

ルイ・ジェローム・ナポレオン(1926年)

ナポレオン公ナポレオン・ヴィクトル・ボナパルトの唯一の息子(第2子)としてブリュッセルで生まれる[1]。母はベルギー王女クレマンティーヌ(レオポルド2世の三女)である。

1926年に父が死去すると、12歳でボナパルト家の家長となった。

1939年9月3日、フランスドイツに宣戦布告して第二次世界大戦が勃発すると、ルイはフランス軍に志願するため、軍に入隊したい旨をダラディエ首相に手紙で打診したものの、軍への入隊を断られた[1]。仕方なくルイは「ルイ・ブランシャール(フランス語: Louis Blanchard)」という偽名でフランス外人部隊に入隊し、北アフリカの植民地で勤務していた[1]が、翌1940年にフランスが、侵攻してきたドイツとの間で休戦協定に調印すると、ルイがいた外人部隊は1941年に解散した[1]

外人部隊解散後、ルイはシャルル・ド・ゴール率いる自由フランス軍に参加するため、イギリスに向かおうとするがドイツ軍に逮捕される。釈放後も「ルイ・モニエ(フランス語: Louis Monnier)」の偽名を使ってレジスタンス組織「軍事抵抗組織(英語版)」(ORA)に加わり、レジスタンス運動に参加している[1]。1944年7月、ルイの所属していたORAのシャルル・マルテル旅団(フランス語版)に同じく参加していた族弟のジョアシャン・ミュラ7世(英語版)を戦闘で失い、8月28日には同旅団の一群がドイツ軍の攻撃を受け、ルイ以外のメンバーは全員戦死した[1]。負傷したものの一命を取り留めたルイは、怪我から回復するとフランス軍の山岳師団に志願し、その師団で終戦を迎えた。後にフランス政府からその功績を讃えられ、勲章を授与されている。

家族

1949年8月16日にアリックス・ド・フォレスタ(英語版)と結婚し、2男2女を儲けた[1]。上の2人は双子の兄妹である。

  • シャルル・マリー・ジェローム・ヴィクトル(1950年10月19日 - ) - ボナパルト家家長
  • カトリーヌ・エリザベート(1950年10月19日 - )
  • ロール・クレマンティーヌ(1952年10月08日 - )
  • ジェローム・グザヴィエ(英語版)(1957年01月14日 - )

1997年にプランジャン(英語版)で死去した時、ルイは遺言で長男シャルル・ナポレオンを差し置いて孫(シャルル・ナポレオンの子)のジャン・クリストフ・ナポレオンを後継者に指名していた[2]。このため現在、ボナパルト家の家長の座は両者の間で競合状態にある。

出典

  1. ^ a b c d e f g “Obituary: Prince Napoleon” (英語). The Independent. http://www.independent.co.uk/news/people/obituary-prince-napoleon-1260461.html 
  2. ^ “Battle rages for the Napoleonic succession” (英語). The Independent. http://www.independent.co.uk/news/battle-rages-for-the-napoleonic-succession-1286493.html 
先代
ナポレオン5世
ボナパルト家家長
フランス帝位請求者
1926年 - 1997年
次代
ナポレオン7世
もしくは
ナポレオン8世
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