利潤率

曖昧さ回避 この項目では、マルクス経済学における利潤率について説明しています。経営学における利潤率については「総資産利益率」をご覧ください。

利潤率(りじゅんりつ、: rate of profit)とは、マルクス経済学において、投下総資本に対する剰余価値の比率、すなわち、可変資本不変資本の合計に対する剰余価値の比率を表す指標である[1]

不変資本C可変資本V で表すと、利潤率r は投下資本総額K = C + V に対する剰余価値M の比率で表される。すなわち

r = M /K

である。これは利潤資本価値の増殖分を適切に表現することができる公式である。

これに可変資本の年回転数n をかけると年間利潤率が求められる。すなわち

r = (M /Kn

となる。

費用価格と利潤の関係

費用価格 k とは、商品を生産するため、資本家が投資する前貸し資本を指す。
前貸し資本は、生産手段の購入に充てられるc(不変資本)と、労働力の購入に充てられるv(可変資本)に分かれる。
したがって、
費用価格 k = c(不変資本)+ v(可変資本)
である。
剰余価値mは費用価格の超過である利潤pに転化し、商品の価値Wは生産物価値(C + V + M )から費用価格と利潤(k(費用価格)+ P(利潤))という価値へ変化する。

脚注

[脚注の使い方]

出典

  1. ^ スパーバー 2015b, p. 189-192.

参考文献

関連項目

理論経済学
実証経済学
応用経済学
その他の分野
経済学の学派
経済学者
  • カテゴリカテゴリ
  • 索引(英語版)
  • 一覧カテゴリ(英語版)
  • 概要(英語版)
  • 重要書籍(英語版)
  • ポータルポータル