十三太保

十三太保(じゅうさんたいほ)は、後唐の始祖李克用の養子グループ(実子1人を含む)のこと。時により十三番目の「太保」の李存孝のこと。

当時の軍閥では有望な部下を「養子」(仮子)として処遇することが広く行われた。武勇に優れて信望厚く、強い戦闘力を誇った。

「十三太保」は史実に忠実な名称ではなく、民間伝承などで作られ伝えられた名称である。十一太保史敬思と十二太保康君立は、史実では李克用の養子ではなく、そのため「李」を名乗っていない。また、三太保李存勗が生まれたのは、十一太保史敬思の死去の翌年である。

白話小説残唐五代史演義』にも登場し、同小説では十三太保の李存孝が主人公として扱われている[1]

史実での李存孝は、李克用に謀反を起こし、処刑されている。

メンバー

  • 大太保 李嗣源後唐の二代皇帝明宗)
  • 二太保 李嗣昭(韓進通)
  • 三太保 李存勗(実子、後唐の初代皇帝荘宗)
  • 四太保 李存信(張汚落)
  • 五太保 李存進(孫重進)
  • 六太保 李嗣本(もとの姓は張)
  • 七太保 李嗣恩(もとの姓は駱)
  • 八太保 李存璋
  • 九太保 李存審(符存審)
  • 十太保 李存賢(王賢)
  • 十一太保 史敬思
  • 十二太保 康君立
  • 十三太保 李存孝(安敬思)

登場作品

白話小説
  • 『残唐五代史演義』
京劇
  • 京劇には「十三太保」という演目がある[2]
映画

注・出典

  1. ^ http://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/BO/0091/BO00910L035.pdf 2頁
  2. ^ http://portal.dl.saga-u.ac.jp/bitstream/123456789/117838/2/t 74頁

関連項目