形成の書

創造の書(そうぞうのしょ、סֵפֶר יְצִירָה セーフェル・イェツィラーイェツィラーの書)とは、ユダヤ教神秘主義思想カバラの基本教典の一つ。伝承によればユダヤ人の祖であるアブラハムの作品とも言われ、アブラハム自身が直接書いていなくとも、120年頃ラビ・アキバにより成立したものとするのが通説である。また、3世紀から6世紀にかけて製作されたという異説もある。

10の「数」(によって象徴される4つの根源的元素と6つの方位)と22の「文字」(によって象徴される元素)を用いた、神による世界の創造を描く。また、この「数」と「文字」を合わせて「32の智恵の経路」とも総称する。

この「数」の原語はセフィラ(סְפִירָה)であるが、この単語を「創造の段階」の意味で用いた最初のカバラ文献として重視される。

参考文献

  • カバラ(新装版)ユダヤ神秘思想の系譜 箱崎総一 青土社 2000/9 ISBN 4791758390

関連項目

英語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります。
Sefer_Yetzirah
  • 表示
  • 編集
典拠管理データベース ウィキデータを編集
全般
  • VIAF
国立図書館
  • カタルーニャ
  • イスラエル