念力

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フランスの霊媒写真家エドゥアール・ビュゲー(英語版)(1875年撮影)。なお彼は後の裁判で写真がトリックであることを認めた。
1974年トロントで開催されたサイコキネシス・カンファレンス(1974 Toronto Psychokinesis Conference)の会場において、参加者たちが凝視する中、マシュー・マニング(英語版)が曲げた鍵。

念力(ねんりき、: psychokinesis)とは、超能力の一つで、意思の力だけで物体を動かす能力のこと。念動力(ねんどうりょく)、観念動力(かんねんどうりょく)とも言う。英語の略称を使いPK(ピーケー)と呼ぶこともある[1]

概要

サイコキネシス」は psychoサイコ + kinesisキネーシスという構成の語であり、英語で言えば "mind-movement" にあたり、心(念)による運動、という意味の表現である。

サイコキネシスとほぼ同類に扱われることのある概念に「テレキネシスtelekinesis)」(略称:TK)がある。テレキネシスは、tele テレ + kinesis キネーシスという構造の語で、英語に直訳すると"distant-movement"などになり、離れて運動を起こす、という意味の表現である。ただ、サイコキネシスとテレキネシス、サイキックは、対象物の動かし方によって区別されることがある。[2]

また、念力という言葉は、本来の意味を離れて「物体を動かす」という以外の「何かを心のままに操作する」という意味で使われることも多い。

1960年代から1970年代にかけて、ロシア人女性のニーナ・クラギーナが、念動力者として世界的な話題となり[3]、念動力の代表的な人物とされていた[3][4]。日本では、それ以前は、SFで知られた概念だったが、ユリ・ゲラー1974年に来日した時に特集番組のテレビカメラの前でスプーン曲げを行い全国に放送されたので、よく知られるようになった[5]

脚注

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  1. ^ ブリタニカ国際大百科事典小項目事典
  2. ^ 「自分を対象として自身が宙に浮く舞空術も、テレキネシスに含まれる[要出典]」とされる。
  3. ^ a b ASIOS『超能力事件クロニクル』彩図社、2020年11月19日、144-145頁。ISBN 978-4-8013-0487-1。 
  4. ^ 羽仁礼「ロシア史上最強のサイコキネシス能力者 ニーナ・クラギーナ」『ムー』第43巻第11号、ワン・パブリッシング、2021年10月8日、46-67頁、全国書誌番号:00035164、2022年1月28日閲覧 
  5. ^ スプーン曲げについては、その後数十年を経て、テーブルマジック奇術)でも頻繁に行なわれるようになった。

参考文献

  • 小久保秀之ほか「念力課題中の脳血流-特異能力者の生物物理的・生理心理的研究-」(PDF)『Journal of International Society of Life Information Science』第26巻第2号、国際生命情報科学会、2008年、223-246頁、ISSN 1341-9226。 

関連項目


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