都内

都内(とない)は、東京都の全域、あるいは、東京都区部の全域のこと。東京都内(とうきょうとない)の略語。

東京都内

経緯

詳細は「東京都#地域名」および「多摩地域#都内・都下」を参照

1943年(昭和18年)7月1日に東京都制が施行され東京府東京市がともに東京都に移管されたため、旧東京府内の意での都内と、旧東京市内の意での都内の両方の用法が発生した。法令上での都内の語は東京都制の条文[1]ですでに用いられており、文中で都内の市町村(=多摩地域島しょ)と言及し東京都の全域を対象としている。東京都制#区市町村についてを参照。

用法

  • 法令表記上は現在も東京都の全域であり、必要により「区」や「市町村」を明記して限定する形をとる[2]が、通俗的には東京都区部のことをさす場合が多い[3]

その他

  • タイの首都バンコクを管轄する自治体が都と訳されるため、その範囲もまた都内とされる[4]
  • 中国では区分、都市定義や統計で市の中心部や主要部の意で主城区という範囲を取ることがあるが、市区(市域)全域が主城区である都市が混在し、東京都における都内と同様に一意でない[5]
  • グレーターロンドンの他インナー・セントラル・シティのいずれもがロンドンを示すものであり、東京や都内同様差し示す意味と範囲に幅がある。

脚注

  1. ^ 昭和18年6月1日法律第89号
  2. ^ 地方税法施行令第五十七条の二、地方自治法第二百八十一条の四など
  3. ^ 広辞苑をはじめとする国語辞書を参照。
  4. ^ 在タイ日本国大使館 [1] バンコク都内の警察署および病院について記載
  5. ^ 市区定義欄

関連項目

  • 都下…県内と県下は同義であるが、東京都にあってはその設立経緯から元来は「都内」と同じ意味だが、現在は多摩地域(旧東京市に編入されていた東多摩郡地域を除く)ならびに伊豆諸島小笠原諸島、すなわち東京都のうち特別区以外の領域を指すことが多い)
  • 府内 (曖昧さ回避)