MUSIC-N

MUSIC-Nは、ベル研究所において、1957年以降マックス・マシューズが開発した一連のコンピュータミュージックプログラムおよびプログラミング言語である。[1]

概要

MUSICは音響合成によって直接デジタルオーディオを生成する世界初のプログラミング言語であり、コンピュータにおいて音楽(実際のところは音響)を生み出した最初の言語のひとつである。そして、その後の音楽関連言語およびアプリケーションへと繋がる、最初のプログラムであった。

MUSICシリーズ

  • MUSIC II, MUSIC III (ベル研究所において開発)
  • MUSIC IV(英語版) (ベル研究所において開発)
    • MUSIC IV-B (プリンストン大学において開発 、IBMコンピュータにおいて動作)
    • MUSIC IV-BF (FORTRANに書き換えられたもの。様々な機種でポータブルに使用出来るようになった)
      • MUSIC 360 および MUSIC 11(MITにおいてMUSIC IV-BFを元にバリー・ヴァーコー(英語版)により開発)
        • Csound (MUSIC 11から開発され、現在でも広く使用される)
  • MUSIC V (ベル研究所における最後の開発。MUSIC Vは同時にパリのIRCAMにおいてジョン・ガードナーおよびジャン=ルイ・リシェールによってデジタル・サウンド・プロセッサーとして改良されている)
  • CMix / Real-time Cmix(英語版) (ポール・ランスキー(英語版)ブラッド・ガートン(英語版)らによって開発)
  • CMusic(英語版) (リチャード・ムーアによって開発)
  • Structured Audio Orchestra Language(英語版) (SAOL)・・・エリック・シャイラー(Eric Scheirer)によって開発されたMPEG-4 オーディオ技術(MPEG-4 Structured Audio)の一部

関連プログラム

  • Max/MSP
  • Pure Data
  • AudioMulch(英語版)
  • SuperCollider
  • JSyn(英語版)
  • Common Lisp Music(英語版)
  • ChucK(英語版)
  • その他変調方式に基づいたあらゆる音響合成アプリケーション (Reaktorなど)

参照

  1. ^ Peter Manning, Computer and Electronic Music. Oxford Univ. Press, 1993.

関連項目

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