Z Shell

Z shell
zshセッションのスクリーンショット
開発元 Peter Stephenson, et al.
最新版
5.9 / 2022年5月14日 (2年前) (2022-05-14)
リポジトリ
  • sf.net/p/zsh/code/
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対応OS 様々なOS
種別 Unixシェル
ライセンス BSDスタイルのライセンス[1]
公式サイト www.zsh.org
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Z shell(ズィーシェル、zsh)は、Unixコマンドシェルの1つである。対話的なログインコマンドシェルとしても、強力なシェルスクリプトコマンドのインタープリターとしても使うことができる。

zsh は数多くの改良を含んだBourne Shellの拡張版という見方もできる。のみならず、bashkshtcshの非常に有用な機能も一部取り込まれている。macOSではシステムシェルとしてはBashが採用され続けているもののmacOS 10.15 Catalinaからユーザーが使用するシェルのデフォルトとしてzshが採用されている[2]。また、Windows上でネイティブUnix環境を提供する Interix サブシステム上ではUnix版のソースコードをビルドしてWindows上で使用することができる。

起源

zsh の最初のバージョンは、1990年 [3] に、当時 プリンストン大学の学生であったポール・ファルスタッドによって作成された。 zsh の名前は、当時プリンストン大学のティーチングアシスタントであったイェール大学教授 Zhong Shao のログイン名 "zsh" に由来して名付けられた[4][5]

特徴

zsh の特徴として次のようなことが挙げられる。

  • プログラム可能な補完機能によって、多くのユーザーコマンドのオプション引数を打つのを支援する(インストールの時点で数百のコマンドをサポートしている)。
  • ユーザーの起動している全ての zsh でコマンド履歴を共有することができる。
  • 拡張ファイル名生成(ワイルドカード展開)によって find のような外部コマンドを呼び出さないで、ファイル名を展開する。
  • 変数や配列の処理が改善されている。
  • 複数行コマンドをバッファーで編集できる。
  • 綴り字修正機能
  • 様々な互換モードがある。例えば、zshを/bin/shとして実行したとき、Bourne Shell振りをするようにできる。
  • プロンプトテーマ
  • 端末の右端に情報を表示し長いコマンドを打っているときは自動的に隠れる右プロンプトを表示できる。
  • ほとんど全部のカスタマイズが可能。

このシェル全体のサイズが巨大であることは、マニュアルページの最初の有名なこの一文 「zshは多くの機能を持っているので、マニュアルは幾つかのセクションに分かれています。」 と、 17 個のセクション名のリストからも良く分かるだろう。

脚注

  1. ^ “zsh / Code / [281031] /LICENCE”. Paul Falstad. 2015年2月7日閲覧。
  2. ^ “Use zsh as the default shell on your Mac”. support.apple.com (2020年1月28日). 2020年3月30日閲覧。
  3. ^ “zsh - a ksh/tcsh-like shell (part 1 of 8)”. alt.sources (1990年12月14日). 2012年9月18日閲覧。
  4. ^ “The Z-Shell (ZSH) Lovers' Page”. Guckes.net (c. 2004). 2012年10月2日閲覧。
  5. ^ “Zsh Mailing List Archive”. Zsh.org (2005年8月8日). 2012年10月2日閲覧。

外部リンク

  • Zsh
  • ZSH - THE Z SHELL
  • The Zsh Wiki
  • Zsh -- the Final Letter in Shells[リンク切れ]
  • 究極のシェル「zsh」を知る(その1)[リンク切れ]
  • 究極のシェル「zsh」を知る(その2)[リンク切れ]
  • 漢のzsh[リンク切れ]
  • zshで究極のオペレーションを
  • zshのある暮らし2[リンク切れ]
  • カテゴリ