アルファロメオ・C39

アルファロメオ・C39
キミ・ライコネンがドライブするC39 (2020年2月、カタロニア・サーキット)
キミ・ライコネンがドライブするC39
(2020年2月、カタロニア・サーキット
カテゴリー F1
コンストラクター アルファロメオザウバー
先代 アルファロメオ・C38
後継 アルファロメオ・C41
主要諸元
エンジン フェラーリ 065 1.6L V6ターボ
タイヤ ピレリ
主要成績
チーム アルファロメオ・レーシングオーレン
ドライバー フィンランドの旗 キミ・ライコネン
イタリアの旗 アントニオ・ジョヴィナッツィ
出走時期 2020年
初戦 2020年オーストリアGP
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アルファロメオ・C39 (Alfa Romeo C39) は、アルファロメオ・レーシングザウバー)が2020年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カーである。

概要

2020年2月14日フィオラノ・サーキットキミ・ライコネンバレンタインデー仕様のカラーリングが施されたC39をシェイクダウンさせ[1]カタロニア・サーキットで行われるプレシーズンテスト初日の同月19日に正式公開された[2]

ウィリアムズから移籍したロバート・クビサがリザーブドライバーに就任したことに伴い、持ち込みスポンサーの「PKNオーレン」がタイトルスポンサーとなり、チーム名は「アルファロメオ・レーシング・オーレン」となった[3]。正式発表時のカラーリングは前年のC38同様えんじ色と白がベースで、サイドポッドにPKNオーレンのロゴが掲示された[4]

基本コンセプトは前年のC38を踏襲しているが、ロールフープが三角形に変わり、エアインテークは後方のエンジンカバーの先端部に大きく開口している。また、配管の変更によりボディワークのタイト化を計っている[5]

2020年シーズン

レギュラードライバーはキミ・ライコネンアントニオ・ジョヴィナッツィのコンビを継続。前述した通り、ウィリアムズから移籍したロバート・クビサがリザーブドライバーに就任した。

プレシーズンテストでは、クビサが暫定トップのタイムを記録[6]。2019新型コロナウイルスの世界的流行の影響により、F1は休止状態となった。シーズンの成績だが、予選は第6戦でライコネンがチームとして今季初のQ2進出を果たす[7]までQ2進出の記録がない結果[8]となったが、第14戦で2台とも今季初の予選Q3進出を果たした[9]。 決勝の方は、ライコネンの入賞2回の計4ポイント[10]とジョヴィナッツィの入賞3回の計4ポイント[11]の合計8ポイントでシーズンを終えた。

スペック

[12]

シャシー

寸法および重量

  • 全長: 5,500mm
  • 全幅: 2,000mm
  • ホイールベース: 約3,600mm
  • 全高: 950mm(オーバーヘッドカメラ除く)
  • フロントトレッド: 1,650mm
  • リアトレッド: 1,550mm
  • 重量: 746kg(ドライバーを含む)

パワーユニット

  • 名称: フェラーリ 065[13]
  • 気筒数: V型6気筒
  • バンク角: 90度
  • 排気量: 1,600cc
  • ボア径: 80mm
  • ストローク: 53mm
  • バルブ数: 4(1気筒あたり)
  • 最高回転数 15,000rpm(レギュレーションで規定)
  • ターボチャージャー: シングルターボ
  • 最大燃料流量: 100kg/h
  • 最大燃料容量: 120kgのうち110kgはレース中に使用可能
  • インジェクション: 500bar、直接噴射
  • ドライバーあたりのユニット数: 3

ERSシステム

  • バッテリー出力: 4MJ(1周あたり)
  • MGU-K出力: 120kW
  • MGU-K最高回転数:50,000rpm
  • MGU-H最高回転数:120,000rpm

記録

(key)

No. ドライバー AUT
オーストリアの旗
STY
シュタイアーマルク州の旗
HUN
ハンガリーの旗
GBR
イギリスの旗
70A
70周年記念ロゴの旗
ESP
スペインの旗
BEL
ベルギーの旗
ITA
イタリアの旗
TUS
トスカーナ州の旗
RUS
ロシアの旗
EIF
ドイツの旗
POR
ポルトガルの旗
EMI
エミリア=ロマーニャ州の旗
TUR
トルコの旗
BHR
バーレーンの旗
SKR
バーレーンの旗
ABU
アラブ首長国連邦の旗
ポイント ランキング
2020 7 フィンランドの旗 ライコネン Ret 11 15 17 15 14 12 13 9 14 12 11 9 15 15 14 12 8 8位
99 イタリアの旗 ジョヴィナッツィ 9 14 17 14 17 16 Ret 16 Ret 11 10 15 10 Ret 16 13 16

脚注

[脚注の使い方]

注釈

出典

  1. ^ “アルファロメオF1、2020年型『C39』をシェイクダウン。ライコネンがバレンタインデー仕様のマシンをドライブ”. autosport web. (2020年2月14日). https://www.as-web.jp/f1/565198?all 2020年2月24日閲覧。 
  2. ^ “アルファロメオF1、2020年型マシン『C39』をアンベイル。リザーブドライバーとしてクビサも参加”. autosport web. (2020年2月19日). https://www.as-web.jp/f1/566694?all 2020年2月24日閲覧。 
  3. ^ “クビサ、アルファロメオF1のリザーブドライバーに就任。ポーランド企業がタイトルスポンサーに”. autosport web. (2020年1月2日). https://www.as-web.jp/f1/555271?all 2020年2月24日閲覧。 
  4. ^ “アルファロメオ、開幕前テスト初日にニューマシン『C39』を発表”. motorsport.com. (2020年2月19日). https://jp.motorsport.com/f1/news/alfaromeo-c39-launch-2020/4687765/ 2020年2月24日閲覧。 
  5. ^ “【津川哲夫のF1新車初見チェック】キラリと光るアルファロメオC39の個性的開発コンセプトとエアロ。混沌とする中団勢力図”. autosport web. (2020年2月25日). https://www.as-web.jp/f1/567695?all 2020年2月26日閲覧。 
  6. ^ F1バルセロナテスト《4日目》午前速報:クビサ最速、ホンダ勢2-3も トラブルで走行時間を大幅ロスformula1-data.com(2020年2月26日)2020年7月13日閲覧。
  7. ^ アルファロメオ︰復活か? 7戦ぶりのQ2進出果たしたライコネン「タイヤがあればQ3に行けたかも」formula1-data.com(2020年8月16日)2020年8月27日閲覧。
  8. ^ F1最多走行距離の記録を達成したライコネン「遅すぎるマシン」の改善求めるwww.as-web.jp(2020年8月19日)2020年8月27日閲覧。
  9. ^ アルファロメオ、2台予選トップ10。雨のFP3での走り込みは「有益だった」とライコネンjp.motorsport.com(2020年11月15日)2020年11月17日閲覧。
  10. ^ 2020 Driver Standings: Antonio Giovinazziwww.formula1.com 2021年1月10日閲覧。
  11. ^ 2020 Driver Standings: Kimi Räikkönenwww.formula1.com 2021年1月10日閲覧。
  12. ^ “Alfa Romeo Racing ORLEN C39”. Sauber Group (2020年2月19日). 2020年2月24日閲覧。
  13. ^ “SF1000 launched in Reggio Emilia”. ferrari.com (2020年2月12日). 2020年2月24日閲覧。
ウィキメディア・コモンズには、アルファロメオ・C39に関連するカテゴリがあります。
イタリアの旗 アルファロメオ F1 スイスの旗
2019年 - 2023年
チーム参戦

スイスの旗
チーム首脳
主な関係者
ドライバー
車両
主なスポンサー
タイトルスポンサー:
スポンサー/サプライヤー:
関連組織
1979年 - 1985年
チーム参戦
イタリアの旗

1976年 - 1987年
エンジン供給
主な関係者
主なドライバー
車両
主なスポンサー
タイトルスポンサー:
スポンサー/サプライヤー:
  • シスレー(英語版)
エンジン供給先
関連組織
1962年 - 1971年
エンジン供給
エンジン供給先
※この期間はエンジン供給は散発的に行われた。
1950年 - 1951年
チーム参戦

イタリアの旗
主な関係者
主なドライバー
※太字はアルファロメオにおいてドライバーズワールドチャンピオンを獲得。
車両
  • 158
  • 159
  • 160(フランス語版)
関連組織
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