ケルビン・ヘレーラ

この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の姓)はヘレーラ第二姓(母方の姓)はメルカドです。
この記事の項目名には以下のような表記揺れがあります。
  • ケルビン・エレーラ
ケルビン・ヘレーラ
Kelvin Herrera
ワシントン・ナショナルズでの現役時代
(2018年6月23日)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 エルマーナス・ミラバル州テナレス(英語版)
生年月日 (1989-12-31) 1989年12月31日(34歳)
身長
体重
5' 10" =約177.8 cm
200 lb =約90.7 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2006年 アマチュアFA
初出場 2011年9月21日
最終出場 2020年7月26日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
WBC 2013年
この表について
この表はテンプレートを用いて表示しています。編集方法はTemplate:Infobox baseball playerを参照してください。

プロジェクト:野球選手  ■テンプレート

獲得メダル
男子 野球
ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
ワールド・ベースボール・クラシック
2013 野球

ケルビン・デ・ヘスス・ヘレーラ・メルカドKelvin De Jesus Herrera Mercado , 1989年12月31日 - )は、ドミニカ共和国エルマーナス・ミラバル州テナレス(英語版)出身の元プロ野球選手投手)。右投右打。愛称はH[1]

メディアによってはエレーラとも表記される。

経歴

プロ入りとロイヤルズ時代

2006年カンザスシティ・ロイヤルズに入団。以後6シーズンをマイナーで過ごす。

カンザスシティ・ロイヤルズでの現役時代
(2012年5月25日)

2011年9月21日のデトロイト・タイガース戦で5番手として登板し、メジャーデビューを果たした。

2013年開幕前の3月に開催された第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ドミニカ共和国代表に選出された[2]

2014年2月21日にロイヤルズと1年契約に合意した[3]。この年は、勝ちパターンの7回での登板が主となった[4]。このシーズンは、被本塁打が0だった。

2015年4月19日のオークランド・アスレチックス戦でブレット・ロウリーに対して頭部への故意死球を狙った背中を通過する投球を行い、球審から即刻退場処分を受け、後日MLBより5試合の出場停止と罰金の処分を受けた[5]。4月26日に2試合に出場停止処分を受けた[6]。この年はオールスターのメンバーに選出された。レギュラーシーズンでは、72試合にリリーフ登板して4勝3敗、防御率2.71、WHIP1.12という好成績を残し、2年連続でブルペンの中心的存在の1人として活躍した。

2016年は3年連続70試合以上となる72試合に登板したが、防御率は2014年から悪化の一途をたどっているものの、それでも2.75という好数値をマーク。2年連続でオールスターゲームにも選出されたほか、一時クローザーも務めて自己最多の12セーブを挙げた。更に、奪三振率では3年ぶりの10.0以上となる10.8を記録する一方、与四球率も2015年の3.4から1.5と改善し、メジャーを代表するリリーバーの1人として引き続き安定した活躍ぶりを示した。

2017年はウェイド・デービスの移籍に伴い、開幕からクローザーを務めた。64試合に登板し26セーブを挙げたが、9月に11試合で防御率6.52と調子を崩し、シーズン通算でも防御率4.25、WHIP1.35とメジャー定着した2012年以降では自己最低の成績に終わった。

2018年も開幕からクローザーを務め、6月までに27試合で1勝1敗14セーブ、防御率1.05、WHIP0.82の好成績を挙げていた。

ナショナルズ時代

2018年6月18日にケルビン・グティエレスブレイク・パーキンス、ヨハンセ・モレルとのトレードで、ワシントン・ナショナルズへ移籍した[7]。移籍後は主にセットアッパーとして21試合に投げたが、1勝2敗3セーブ、防御率4.34、WHIP1.71と成績を落とした。オフの10月29日にFAとなった。

ホワイトソックス時代

2019年1月8日にシカゴ・ホワイトソックスと2年1800万ドル(2021年は球団側オプション)で契約を結んだ[8]

2020年7月31日にDFAとなり[9]、8月2日に自由契約となった[10]

ホワイトソックス退団後

2020年8月6日にシカゴ・カブスとマイナー契約を結んだ[11]が、26日に自由契約となった[12]

2021年2月26日に自身のTwitter上で現役引退を表明した[13]

投球スタイル

公称身長5′10″(約178cm)と決して大きくはないが、オーバースローから、最速102.8mph [14](約165.4km/h)、常時98mph(約158km/h)前後の速球フォーシームツーシーム)を軸に、88mph(約142km/h)前後のチェンジアップ、稀に81mph(約130km/h)前後のカーブを投げる。2016年から84mph(約135km/h)前後のスライダーを使用している[15]

2013年は制球力・与四球率が落ちたため、不用意にフォーシームでストライクを取りにいった結果、被本塁打が多かったが、2014年は、70試合で防御率1.41・被本塁打0という好成績を記録した。

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2011 KC 2 0 0 0 0 0 1 0 1 .000 9 2.0 2 1 0 0 1 0 0 0 3 3 13.50 1.00
2012 76 0 0 0 0 4 3 3 19 .571 344 84.1 79 4 21 6 2 77 3 1 24 22 2.35 1.19
2013 59 0 0 0 0 5 7 2 20 .417 245 58.1 48 9 21 2 2 74 5 0 27 25 3.86 1.18
2014 70 0 0 0 0 4 3 0 20 .571 285 70.0 54 0 26 0 3 59 1 0 12 11 1.41 1.14
2015 72 0 0 0 0 4 3 0 21 .571 286 69.2 52 5 26 1 2 64 4 0 23 21 2.71 1.12
2016 72 0 0 0 0 2 6 12 26 .250 283 72.0 57 6 12 0 3 86 3 0 23 22 2.75 0.96
2017 64 0 0 0 0 3 3 26 4 .500 259 59.1 60 9 20 2 1 56 2 0 33 28 4.25 1.35
2018 27 0 0 0 0 1 1 14 0 .500 95 25.2 19 2 2 0 0 22 0 0 3 3 1.05 0.82
WSH 21 0 0 0 0 1 2 3 2 .333 88 18.2 24 4 8 0 1 16 0 1 9 9 4.34 1.71
'18計 48 0 0 0 0 2 3 17 2 .400 183 44.1 43 6 10 0 1 38 0 1 12 12 2.44 1.20
2019 CWS 57 0 0 0 0 3 3 1 6 .500 235 51.1 60 8 23 6 1 53 8 2 36 35 6.14 1.62
2020 2 0 0 0 0 0 0 0 0 11 2.1 3 2 1 0 0 3 0 0 4 4 15.43 1.71
MLB:10年 522 0 0 0 0 27 32 61 119 .458 2141 513.2 458 50 160 17 16 510 26 4 197 183 3.21 1.20
  • 2020年度シーズン終了時

年度別守備成績



投手(P)












2011 KC 2 0 2 0 0 1.000
2012 76 8 9 0 1 1.000
2013 59 4 4 1 0 .889
2014 70 5 8 0 0 1.000
2015 72 5 6 0 0 1.000
2016 72 2 7 0 1 1.000
2017 64 2 10 0 0 1.000
2018 27 0 1 0 0 1.000
WSH 21 1 1 0 0 1.000
'18計 48 1 2 0 0 1.000
2019 CWS 57 2 2 0 0 1.000
2020 2 0 0 0 0
MLB 522 29 50 1 2 .988
  • 2020年度シーズン終了時

記録

背番号

  • 40(2011年 - 2018年)
  • 41(2019年 - 2020年)

代表歴

脚注

  1. ^ Royals Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月29日閲覧
  2. ^ 2013 Tournament Roster The official site of World Baseball Classic (英語) 2016年3月7日閲覧 [リンク切れ]
  3. ^ “Royals agree to terms with seven players on one-year contracts for 2014”. MLB.com Royals Press Release (2014年2月21日). 2014年2月22日閲覧。
  4. ^ Bullpen Gives Royals Three Reasons to Believe
  5. ^ 3戦連続の“報復合戦”の末…ロイヤルズのヘレラ 5試合出場停止スポーツニッポン
  6. ^ 4 Royals suspended in fracas with White SoxMLB.com (英語) (2015年4月26日) 2015年5月4日閲覧
  7. ^ Jamal Collier (2018年6月18日). “Nats acquire closer Herrera from Royals” (英語). MLB.com. 2018年6月19日閲覧。
  8. ^ Scott Merkin (2019年1月8日). “White Sox add Herrera as late-inning option” (英語). MLB.com. 2019年1月25日閲覧。
  9. ^ Jeff Todd (2020年7月31日). “White Sox Promote Nick Madrigal, Designate Kelvin Herrera” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年8月1日閲覧。
  10. ^ George Miller (2020年8月2日). “White Sox Release Kelvin Herrera” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年8月3日閲覧。
  11. ^ “Cubs' Kelvin Herrera: Lands minor-league deal with Cubs” (英語). CBSSports.com. 2020年8月6日閲覧。
  12. ^ “Cubs Release Kelvin Herrera” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年8月26日閲覧。
  13. ^ https://twitter.com/KelvinHerrera40/status/1365363748584648708
  14. ^ Fangraphs PitchFx
  15. ^ Fangraphs Pitch Type

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、ケルビン・ヘレーラに関連するカテゴリがあります。
  • 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
  • Kelvin Herrera stats MiLB.com (英語)
  • Kelvin Herrera (@KelvinHerrera40) - X(旧Twitter)
  • Kelvinh40 (@kelvinherrera40) - Instagram
カンザスシティ・ロイヤルズ 2015年のワールドシリーズ ロースター
   

監督
03 ネッド・ヨスト

コーチ
21 デール・スウェイム(打撃)
22 ドン・ワカマツ(ベンチ)
23 マイク・ジャースリー(三塁)
28 ペドロ・グリフォル(捕手)
57 ダグ・ヘンリー(ブルペン)
58 デーブ・アイランド(投手)
81 ラスティ・クーンツ(一塁)

ドミニカ共和国の旗 野球ドミニカ共和国代表 - 2013 ワールド・ベースボール・クラシック 1 1位 優勝
監督
コーチ
投手
捕手
内野手
外野手
  • 表示
  • 編集