窃触症

窃触症
概要
分類および外部参照情報
ICD-10 F65.8
ICD-9-CM 302.89
[ウィキデータで編集]

窃触症(せっしょくしょう)とは同意していない他者の体を触ったり、自らの身体をこすりつけたりすることに性的興奮を感じる性的倒錯である。DSM-IV-TRでは窃触症の診断名が記されていたがDSM-5では窃触障害(せっしょくしょうがい)に名称が変更された。ICD-10には「他の性嗜好障害」の一つとして窃触症が記されている。

定義

精神障害#定義」も参照

精神医学的障害の一種である。

相手の身体や衣服に自分の性器を接触させる性的嗜好。厳密には、一般的な「痴漢(英語:Groping)」行為には潜在的な最終目標として性行為が含まれるが、フロツーリズムには性行為が含まれない。

有病率は女性より男性のほうが高い。

それを実行した場合社会的には痴漢、痴女行為という重大な性犯罪になる。

その空想をするだけで、かつ本人に著しい苦痛がない場合は診断を付けない。また「同意していない人」に対してという条件があるのでいわゆる「痴漢プレイ」は診断の対象外である。

診断

DSM-5の診断基準は以下の通りである[1]

  1. 少なくとも6カ月間にわたり、同意していない人に触ったり、身体をこすりつけたりすることから得られる反復性の強烈な性的興奮が、空想、衝動、または行動に現れる。
  2. 同意していない人に対してこれらの性的衝動を行動に移したことがある、またはその性的衝動や空想のために臨床的に意味のある苦痛、または、社会的、学業的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている

治療

治療法は露出症に準ずる[2]。嫌悪条件付け療法などの心理療法のほか、補助として薬物療法を行う。

薬物療法ではSSRIを使用するが効果が不十分な場合テストステロンを抑制するホルモン療法を行う[3]

脚注

  1. ^ 高橋三郎、大野裕、染矢俊幸、神庭重信、尾崎紀夫、三村將、村井佼哉「DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル」『医学書院』、日本精神神経学会、2014年、684-686頁。 
  2. ^ 窃触症・摩擦症杏野丈(針間克己
  3. ^ メルクマニュアル - 性的倒錯

関連項目

  • 表示
  • 編集
スタブアイコン

この項目は、性科学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(P:性/PJ:性)。

  • 表示
  • 編集
スタブアイコン

この項目は、犯罪事件(犯罪者・犯罪組織などを含む)に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:事件・事故)。

  • 表示
  • 編集
精神行動の障害(ICD-F - 290-319)
 
認知症
その他
 
統合失調症、統合失調症型障害および妄想性障害
 
神経症 - ストレス関連 - 身体表現性障害
不安障害
恐怖症
その他
適応障害
身体表現性障害
解離性障害
 
生理的・身体的
摂食障害
非器質性睡眠障害
性機能障害
  • 性的欲求(性欲低下障害 - 性欲亢進)
  • 性的関心・興奮 (女性の性的関心・興奮障害)
  • 勃起障害
  • オルガスム(無快楽症 - 射精遅延 - 早漏 - 性的冷感)
  • 疼痛膣痙 - 性交疼痛)
産後
 
成人のパーソナリティと行動
その他
 
小児の精神障害
精神遅滞
  • X連鎖精神遅滞
  • (Lujan-Fryns症候群)
精神発達(発達障害
感情・行動の障害
 
未分類
カテゴリ Category:精神障害