アンリ・デュラン

アンリ・デュラン

Henri Durand
生誕 (1960-08-21) 1960年8月21日(63歳)[1]
フランスの旗 フランス
マザメ[1]
国籍 フランスの旗 フランス
教育 国立航空建設技術者学校[2]
業績
専門分野 自動車エンジニア
空力エンジニア
レーシングカーデザイナー
技術コンサルタント
実業家
雇用者 リジェ(1983 - 1987)
フェラーリ(1987.8 - 1990.6)
マクラーレン(1990.7 - 2000)
プロスト(2001 - 2002.2)
ジョーダン(2002.3 - 2003.11)
設計 マクラーレン・MP4/6
マクラーレン・MP4/7A
マクラーレン・MP4/8
プロスト・AP04
ジョーダン・EJ13

アンリ・デュランHenri Durand, 1960年8月21日 - )は、フランス出身のレースカーデザイナーである[3]

経歴

フランスのマザメ(Mazamet)[1]出身。

エアバス社の本社が所在するフランス航空産業のメッカであるトゥールーズ近郊という環境もあって、航空マニアとして育った。

国立航空建設技術者学校(ENSAE, École Nationale Supérieure de l'Aéronautique et de l'Espace)[2]航空力学を学び、1983年に卒業し修士。

卒業後まもなく、1979-80年のチームの成功を再現するために空力設計の専門家を探していたF1リジェチームに、チーフエアロダイナミストとして加入し、1987年まで在籍[4]。チームは1984年、ルノーのターボエンジンを搭載する契約を結び、リジェの成績と獲得ポイントは順調に向上したが、ルノーの撤退によりエンジンを失うと、メガトロンエンジンを積んだ1987年、ジャッドエンジンを積んだ1988年と、成績が一挙に低迷した。

1988年、ジョン・バーナードが在籍していたフェラーリチームに移籍し、1989年型フェラーリ・640をデザインするにあたって、当初前年に投入される予定だったフェラーリ F188(フェラーリ・639、実際には政治的な理由で投入されず)の空力面には大胆な変更が加えられ、外観は大きく変わった。

1990年6月にフェラーリから離脱し、マクラーレンに加入。マイク・ガスコインに代わりチーフ・エアロダイナミストに就任し、MP4/6の空力を担当する。以後マクラーレンのF1マシンの空力設計を長く手がけ、この間に同チームに空力部門(エアロダイナミクス)と車体挙動部門(ビークルダイナミクス)を設置し、技術開発面での方向性を確立するなどした。

彼は、テディントンの国立物理学研究所の風洞で働いていた。F1での要求が高まるにつれ、彼のエンジニアチームも大きくなり、デュランはすぐに2つの空力チームを彼の管理下に置くようになった。

また、マクラーレン本社に新設される風洞の建設計画を注意深く見守っていた。

2001年1月、プロスト・グランプリにテクニカルディレクターとして加入するが、同年を最後にチームは消滅する。

2002年3月、ジョーダンの設計開発テクニカル・ディレクターに就任し、ニコロ・ペトルッチとともに、EJ13EJ14を設計。

2004年にアメリカに渡り、メカクロームアメリカの最高経営責任者 (CEO)に就任。

2007年10月、IRLに参戦するレッドブルチーバー・レーシングのテクニカルディレクターに就任。

2009年、翌2010年のF1世界選手権参戦に名乗りを上げるエプシロン・ユースカディ[5]セルジオ・リンランドとレース車を用意した。

2010年1月からは、米国TRDで働いている[1]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d Brown, Allen. “Henri Durand”. OldRacingCars.com. 2022年8月21日閲覧。
  2. ^ a b “"Mariano Alperin" - people”. grandprix.com. 2022年8月21日閲覧。
  3. ^ “Henri Durand”. linkedin.com. 2022年9月14日閲覧。
  4. ^ “"Henri Durand" - people”. grandprix.com. 2022年8月21日閲覧。
  5. ^ admin (2017年5月15日). “The other Spanish F1 team Epsilon Euskadi” (オランダ語). UNRACEDF1.COM. 2022年9月15日閲覧。
フランスの旗 プロスト・グランプリ
創設者
主なチーム関係者
主なドライバー
車両
主なスポンサー
イタリアの旗 スクーデリア・フェラーリ
チーム首脳
チームスタッフ
  • イタリアの旗 ディエゴ・イオベルノ(英語版) (スポーティングディレクター)
  • イタリアの旗 エンリコ・カルディール(英語版) (車体開発責任者)
  • フランスの旗 ロイック・ビゴワ (チーフエアロダイナミシスト)
  • イギリスの旗 ラビン・ジェイン (ストラテジーディレクター)
  • イギリスの旗 ジョック・クリア (FDAコーチ)
  • 南アフリカ共和国の旗 ロリー・バーン (開発アドバイザー)
  • スペインの旗 イニャキ・ルエダ(英語版) (前ストラテジーディレクター)
F1ドライバー
F1車両
主なスポンサー
関連組織
※役職等は2023年3月時点。
  • 過去のチーム関係者
F1チーム関係者
創設者
主なチーム首脳
主なスタッフ
主なF1ドライバー
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
※年代と順序はフェラーリで初出走した時期に基づく。 ※フェラーリにおいて優勝したドライバーを中心に記載。太字はフェラーリにおいてドライバーズワールドチャンピオンを獲得。斜体はフェラーリにおいて優勝がないものの特筆されるドライバー。
  • スポーツカーレース
  • Template:スクーデリア・フェラーリ (スポーツカーレース) を参照。
イギリスの旗 マクラーレンF1チーム
チーム首脳
主なチームスタッフ
  • イギリスの旗 ピーター・プロドロモウ (テクニカルディレクター{空力})
  • イギリスの旗 ロブ・マーシャル(英語版)
  • イギリスの旗 ニール・ホールディ(スウェーデン語版)
  • イギリスの旗 ピアーズ・シン (エグゼクティブディレクター・オペレーション)
  • イギリスの旗 ニール・オートレイ (デザイン開発部門責任者)
  • 日本の旗 今井弘 (ディレクター・レースエンジニアリング)
現在のドライバー
F1車両
1966年 -
1980年
1981年 -
2016年
2017年 -
現在のPUサプライヤー
現在のスポンサー
  • ※役職等は2024年3月時点。
  • 過去のチーム関係者
主な関係者
創設者
チーム首脳
主なスタッフ
主なF1ドライバー
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
※年代と順序はマクラーレンで初出走した時期に基づく。 ※マクラーレンにおいて優勝したドライバーを中心に記載。太字はマクラーレンにおいてドライバーズワールドチャンピオンを獲得。斜体はマクラーレンにおいて優勝がないものの特筆されるドライバー。
  • F1以外のレース車両
Can-Am
  • M1A(英語版) (B, C)
  • M6A(英語版)
  • M8A(英語版) (B, C, D, F)
  • M12(英語版)
  • M20(英語版)
F2
  • M2A(英語版)
  • M4A(英語版)
F5000
  • M3A(英語版)
  • M10(英語版)
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  • M15(英語版)
  • M16(英語版) (A, B, C, C/D, D, E)
  • M24(英語版)
GT
  • ※レース用車両 / サーキット走行専用車。
  • 過去のF1関連組織
タイトルスポンサー
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フランスの旗 リジェ
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主なチーム関係者
主なドライバー
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スポーツカー
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  • JS2R(英語版)
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