マクラーレン・MP4-21

マクラーレン・MP4-21
ブラジルGPでMP4-21をドライブする ペドロ・デ・ラ・ロサ
ブラジルGPでMP4-21をドライブする
ペドロ・デ・ラ・ロサ
カテゴリー F1
コンストラクター マクラーレン
デザイナー エイドリアン・ニューウェイ
先代 マクラーレン・MP4-20
後継 マクラーレン・MP4-22
主要諸元
シャシー カーボンファイバー モノコック
サスペンション(前) インボード・トーションバー/ダンパー プッシュロッド ベルクランク ダブルウィッシュボーン
サスペンション(後) インボード・トーションバー/ダンパー プッシュロッド ベルクランク ダブルウィッシュボーン
エンジン メルセデス・ベンツ FO108S, 2.4 リッター V8 NA ミッドエンジン
トランスミッション マクラーレン製, 前進7段 + 後進1段 セミAT
燃料 モービル 無鉛
タイヤ ミシュラン
主要成績
チーム チーム マクラーレン メルセデス
ドライバー 3. フィンランドの旗 キミ・ライコネン
4. コロンビアの旗 ファン・パブロ・モントーヤ
4. スペインの旗 ペドロ・デ・ラ・ロサ
チームタイトル 0
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
初戦 2006年バーレーングランプリ
出走優勝ポールFラップ
18033
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マクラーレンMP4-21 (McLaren MP4-21) はマクラーレン2006年のF1世界選手権に投入したフォーミュラ1カー。テクニカル・ディレクターはエイドリアン・ニューウェイ、デザイナーはマイク・コフラン。ニューウェイがマクラーレン在籍時に手掛けた最後のマシンである。

開発

レギュレーション変更により、メルセデスエンジンは2.4リッターV8となった。V10から2気筒減ったぶん、パワーダウンしたエンジンを最大限活用するためにリアエンドを変更したほか、エンジンがコンパクトになったことで、ラジエターが小型化できるため、サイドポッドの開口部が小さくなっている。

フロントノーズがMP4-20の太めのタイプから、MP4-19,19Bで採用されていた細く先端が下がったタイプのものにされた。マシン自体はダウンフォース量が多かったが、同時にドラッグも大きく、V10エンジン時代の空力思想を引きずってしまった格好となった。

カラーリングは黒を基調にしたものから、クロームシルバー調に刷新された。また、2005年でメインスポンサーのウエスト[1]が撤退したため、その広告スペースにはジョニー・ウォーカーエミレーツ航空が収まった。

2006年シーズン

2006年シーズンはキミ・ライコネンファン・パブロ・モントーヤでスタートした。開幕戦から表彰台フィニッシュをゲットするも、優勝するほどの速さは見られず、2005年から一転してタイトル争いに加われなかった。空力的に攻めたせいか、マシントラブルに見舞われることもしばしばで、モナコGPでは、セーフティーカー先導中のラップにライコネンがエンジン周りの発火でリタイヤしてしまった。

アメリカGPの後に、モントーヤは2006年シーズン限りでF1を去り、NASCARに出場することを発表した。マクラーレンはアメリカGP終了後にモントーヤを放出し、残っているレースにペドロ・デ・ラ・ロサを起用した。

シーズンを通してコンスタントにポイントは獲得したものの優勝にはあと一歩届かなく、1996年以来の未勝利に終わった。

スペック

シーズン中のテストで走行しているMP4-21(ドライバーはキミ・ライコネン)
  • ホイール Enkei
  • エンジン Mercedes-Benz FO108S
  • 気筒数・角度 V型8気筒・90度
  • 排気量 2,400cc
  • 燃料・潤滑油 モービル

成績

No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 ポイント ランキング
BHR
バーレーンの旗
MAL
マラヤ連邦の旗
AUS
オーストラリアの旗
SMR
サンマリノの旗
EUR
欧州連合の旗
ESP
スペインの旗
MON
モナコの旗
GBR
イギリスの旗
CAN
カナダの旗
USA
アメリカ合衆国の旗
FRA
フランスの旗
GER
ドイツの旗
HUN
ハンガリーの旗
TUR
トルコの旗
ITA
イタリアの旗
CHN
中華人民共和国の旗
JPN
日本の旗
BRA
ブラジルの旗
2006 3 フィンランドの旗 ライコネン 3 Ret 2 5 4 5 Ret 3 3 Ret 5 3 Ret Ret 2 Ret 5 5 110 3位
4 コロンビアの旗 モントーヤ 5 4 Ret 3 Ret Ret 2 6 Ret Ret
スペインの旗 デ・ラ・ロサ 7 Ret 2 5 Ret 5 11 8

脚注

ウィキメディア・コモンズには、マクラーレン・MP4-21に関連するカテゴリがあります。
  1. ^ インペリアル・タバコグループ(現在のインペリアル・ブランズ)傘下レームツマ社のドイツ向けタバコブランド。


イギリスの旗 マクラーレンF1チーム
チーム首脳
主なチームスタッフ
  • イギリスの旗 ピーター・プロドロモウ (テクニカルディレクター{空力})
  • イギリスの旗 ロブ・マーシャル(英語版)
  • イギリスの旗 ニール・ホールディ(スウェーデン語版)
  • イギリスの旗 ピアーズ・シン (エグゼクティブディレクター・オペレーション)
  • イギリスの旗 ニール・オートレイ (デザイン開発部門責任者)
  • 日本の旗 今井弘 (ディレクター・レースエンジニアリング)
現在のドライバー
F1車両
1966年 -
1980年
1981年 -
2016年
2017年 -
現在のPUサプライヤー
現在のスポンサー
  • ※役職等は2024年3月時点。
  • 過去のチーム関係者
主な関係者
創設者
チーム首脳
主なスタッフ
主なF1ドライバー
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
※年代と順序はマクラーレンで初出走した時期に基づく。 ※マクラーレンにおいて優勝したドライバーを中心に記載。太字はマクラーレンにおいてドライバーズワールドチャンピオンを獲得。斜体はマクラーレンにおいて優勝がないものの特筆されるドライバー。
  • F1以外のレース車両
Can-Am
  • M1A(英語版) (B, C)
  • M6A(英語版)
  • M8A(英語版) (B, C, D, F)
  • M12(英語版)
  • M20(英語版)
F2
  • M2A(英語版)
  • M4A(英語版)
F5000
  • M3A(英語版)
  • M10(英語版)
  • M18(英語版)
  • M22(英語版)
  • M25(英語版)
USAC/CART
  • M15(英語版)
  • M16(英語版) (A, B, C, C/D, D, E)
  • M24(英語版)
GT
  • ※レース用車両 / サーキット走行専用車。
  • 過去のF1関連組織
タイトルスポンサー
エンジンサプライヤー