オーランド・セペダ

オーランド・セペダ
Orlando Cepeda
ジャイアンツ時代のセペダ(1965年)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ポンセ(現:プエルトリコの旗 プエルトリコ自治連邦区)
生年月日 (1937-09-17) 1937年9月17日(86歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 一塁手
プロ入り 1955年
初出場 1958年4月15日
最終出場 1974年9月19日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
アメリカ野球殿堂
殿堂表彰者
選出年 1999年
選出方法 ベテランズ委員会選出
この表について
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プロジェクト:野球選手  ■テンプレート

オーランド・マニュエル・セペダ・ペネス(Orlando Manuel Cepeda Pennes、1937年9月17日 - )はメジャーリーグの元野球選手。ポジションは一塁手。右投げ右打ち。ラテンアメリカベーブ・ルースと呼ばれ、現役時代は「ブル」、「ベビーブル」のニックネームで呼ばれた。熱心な創価学会員であり、その関係で来日もしている。

メジャーリーガー時代

選手時代(1962年)

オーランド・セペダはプエルトリコで1937年に生まれた。父であるペドロ・セペダ(Pedro Cepeda)はプエルトリコやカリブ海周辺国では伝説的なスラッガーであった。

1955年、メジャーリーグのスカウトを受けて17歳で米本土に渡り、ニューヨーク・ジャイアンツと契約。1958年、サンフランシスコ移転初年度のジャイアンツでデビューし、ナショナル・リーグ新人王を受賞。ジャイアンツ時代の1958年~1965年の間に1095試合に出場し、657得点を挙げてウィリー・メイズウィリー・マッコビーらと共に1960年代のジャイアンツを引っ張った。

1960年には日米野球で来日して日本のプロ野球とも親善試合を行った。1966年のシーズン途中にセントルイス・カージナルスに移籍し、その後は複数球団を転々とするが、その間の1967年にはナショナルリーグMVPを、1973年には最優秀指名打者賞を受賞している。1974年に現役を引退した。

通算オールスター出場9回。ワールドシリーズ出場3回を果たしている。

引退後

引退後のセペダの生涯は波乱に満ちたものだった。選手時代の後半からケガの治療でマリファナを常用し始め、引退後の1975年、マリファナの密輸に関与したとして逮捕された。そして、懲役5年の有罪判決を受け1978年フロリダ州のエグリン刑務所に収監された(ただし、この裁判の杜撰さが弁護士によって指摘され、結局10か月で仮出所する)。

親子二代にわたってプエルトリコの野球の英雄だっただけに、故郷での反発は激しく、この間のセペダにとっては正に針のムシロ的状況で、メジャーリーグでも彼を出入り禁止処分とする球団も存在した(この頃SGIに入会している)。

だが、かつての古巣・ジャイアンツが広報担当としてセペダに手をさしのべ、セペダもそれに応えて再起し、青少年への薬物乱用防止キャンペーンや刑務所の慰問、エイズ患者のスポーツ参加などに積極的に貢献した。

セペダのジャイアンツ在籍時の背番号「30」。
サンフランシスコ・ジャイアンツの永久欠番1999年指定。
2008年のMLBオールスターゲームのパレードでのセペダ

やがてその功が報われ、1993年にはプエルトリコの野球殿堂入りを果たし、そして1999年ベテランズ委員会の特別表彰により、「青少年の模範」としてアメリカ野球殿堂入りを果たす。同年、古巣ジャイアンツはセペダの在籍時の背番号30』が永久欠番に指定され、その功績を称えられた。2001年には21世紀最初のオールスターゲームの始球式を務める。

他にも2000年にはニューヨーク州から「勝利の人生」賞を受賞している。2006年には日本で潮出版社から「オーランド・セペダ自伝」が発刊された。

2018年にゴルフのプレー中に倒れ、脳卒中と診断、現在は療養生活を送っている。

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
1958 SF 148 644 603 88 188 38 4 25 309 96 15 11 0 9 29 7 3 84 18 .312 .342 .512 .854
1959 151 647 605 92 192 35 4 27 316 105 23 9 0 4 33 10 5 100 10 .317 .355 .522 .877
1960 151 615 569 81 169 36 3 24 283 96 15 6 0 4 34 9 8 91 11 .297 .343 .497 .840
1961 152 636 585 105 182 28 4 46 356 142 12 8 0 3 39 11 9 91 21 .311 .362 .609 .971
1962 162 676 625 105 191 26 1 35 324 114 10 4 1 7 37 8 6 97 16 .306 .347 .518 .865
1963 156 629 579 100 183 33 4 34 326 97 8 3 0 3 37 11 10 70 18 .316 .366 .563 .929
1964 142 587 529 75 161 27 2 31 285 97 9 4 0 7 43 7 8 83 13 .304 .361 .539 .900
1965 33 40 34 1 6 1 0 1 10 5 0 0 0 3 3 1 0 9 1 .176 .225 .294 .519
1966 19 54 49 5 14 2 0 3 25 15 0 1 0 0 4 2 1 11 0 .286 .352 .510 .862
STL 123 509 452 65 137 24 0 17 212 58 9 8 1 9 34 10 13 68 12 .303 .362 .469 .831
'66計 142 563 501 70 151 26 0 20 237 73 9 9 1 9 38 12 14 79 12 .301 .361 .473 .834
1967 151 644 563 91 183 37 0 25 295 111 11 2 0 7 62 23 12 75 16 .325 .399 .524 .923
1968 157 656 600 71 149 26 2 16 227 73 8 6 0 4 43 13 9 96 13 .248 .306 .378 .684
1969 ATL 154 636 573 74 147 28 2 22 245 88 12 5 0 3 55 10 5 76 12 .257 .325 .428 .753
1970 148 627 567 87 173 33 0 34 308 111 6 5 0 4 47 11 9 75 15 .305 .365 .543 .908
1971 71 276 250 31 69 10 1 14 123 44 3 6 0 4 22 7 0 29 12 .276 .330 .492 .822
1972 28 91 84 6 25 3 0 4 40 9 0 0 0 0 7 1 0 17 1 .298 .352 .476 .828
OAK 3 3 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 .000
'72計 31 94 87 6 25 3 0 4 40 9 0 0 0 0 7 1 0 17 1 .287 .340 .460 .800
1973 BOS 142 608 550 51 159 25 0 20 244 86 0 2 2 3 50 13 3 81 24 .289 .350 .444 .794
1974 KC 33 117 107 3 23 5 0 1 31 18 1 0 0 0 9 0 1 16 5 .215 .282 .290 .572
MLB:17年 2124 8695 7927 1131 2351 417 27 379 3959 1365 142 80 4 74 588 154 102 1169 218 .297 .350 .499 .849
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル 

表彰 

  • シーズンMVP 1回 1967年
  • 新人王 1958年

記録 

  • 通算本塁打数:379本
  • オールスター戦出場:9回
  • 1993年、プエルトリコ野球殿堂入り
  • 1999年、アメリカ野球殿堂入り

著書

  • 『オーランド・セペダ自伝』 東晋平訳 潮出版社 (2006) ISBN 4267016798

出典

外部リンク

  • 選手の通算成績と情報 Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
  • Baseballhalloffame.org(英語)アメリカ野球殿堂National Baseball Hall of Fame)による紹介
  • Baseball Library(英語)
 
獲得タイトル・記録
ナショナルリーグMVP
チャルマーズ賞
リーグ表彰

以下、全米野球記者協会(BBWAA)による表彰

1930年代
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
ナショナルリーグ本塁打王
1870年代
1880年代
1890年代
1900年代
  • 00 ハーマン・ロング(英語版)
  • 01 サム・クロフォード
  • 02 トミー・リーチ(英語版)
  • 03 ジミー・シェッカード
  • 04 ハリー・ラムリー(英語版)
  • 05 フレッド・オドウェル(英語版)
  • 06 ティム・ジョーダン(英語版)
  • 07 デーブ・ブレイン(英語版)
  • 08 ティム・ジョーダン(英語版)
  • 09 レッド・マレー(英語版)
1910年代
1920年代
1930年代
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
ナショナルリーグ打点王
1870年代
1880年代
1890年代
1900年代
1910年代
1920年代
1930年代
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
ナショナルリーグ新人王
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
サンフランシスコ・ジャイアンツ
球団
歴代本拠地
文化
永久欠番
ジャイアンツ球団殿堂
ワールドシリーズ優勝(08回)
ワールドシリーズ敗退(12回)
リーグ優勝(23回)
できごと
傘下マイナーチーム
セントルイス・カージナルス 1967年のワールドシリーズ ロースター
   

選手
09 ロジャー・マリス
10 デーブ・リケッツ
11 エディ・ブラッスー
15 ティム・マッカーバー
16 フィル・ガリアーノ
17 ボビー・トーラン
18 マイク・シャノン
20 ルー・ブロック
21 カート・フラッド
23 ジャック・ラマベ
25 フリアン・ハビアー

26 エド・スピージオ
27 ダル・マックスビル
30 オーランド・セペダ
31 ディック・ヒューズ
32 スティーブ・カールトン
34 ネルソン・ブライルズ
36 ロン・ウィリス
39 ラリー・ジャスター
43 ジョー・エルネ
44 レイ・ウォッシュバーン
45 ボブ・ギブソンシリーズMVP
46 ハル・ウッドシック

監督
02 レッド・ショーエンディーンスト

コーチ
03 ジョー・シュルツ
04 ビリー・マフェット
05 ディック・シスラー
08 ボブ・ミリケン

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