クロルゾキサゾン

クロルゾキサゾン
IUPAC命名法による物質名
  • 5-chloro-3H-benzooxazol-2-one
臨床データ
投与経路 経口
薬物動態データ
生物学的利用能良好に吸収される
血漿タンパク結合13–18%
代謝肝臓
半減期1.1 hr
排泄尿 (<1%)
識別
CAS番号
95-25-0
ATCコード M03BB03 (WHO)
PubChem CID: 2733
DrugBank APRD00308
ChemSpider 2632
KEGG D00771
化学的データ
化学式C7H4ClNO2
分子量169.565 g/mol
  • Clc2cc1c(OC(=O)N1)cc2
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クロルゾキサゾン: chlorzoxazone)は、ベンゾオキサゾール筋弛緩剤の1種であり、中枢神経系に作用することで筋弛緩をもたらす。

効能

主に錠剤の形で、肩こり頸肩腕症候群に対して使用される。本成分を含有する商品には「スラックシン錠」(イセイ)[1]や「コリホグス錠」(小林製薬[2]がある。中枢性の筋弛緩剤で、介在ニューロンに作用し多シナプス反射を抑制することによって筋肉の過度の緊張を和らげると考えられている[1]

副作用

発疹めまい眠気、胃部不快感が起こることがある。肝障害や腎障害を持つ患者への投与は慎重を要する[1]。なお、めまいや眠気が出ることがあるため、例えば自動車運転や高所での作業など、めまいな眠気が致命的な事故に結び付く可能性のある行為をクロルゾキサゾン使用中には行うべきではない。

脚注

  1. ^ a b c スラックシン錠(イーファーマ)
  2. ^ コリホグス錠(小林製薬)
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筋弛緩薬 (M03(英語版))
末梢作用型
(主に ニコチン受容体拮抗薬,
神経筋遮断薬)
非脱分極性
( アミノステロイド,
ベンジルイソキノリン(英語版))
クラーレ アルカロイド
  • アルクロニウム(英語版)
  • ジメチルツボクラリン(英語版)
  • D-ツボクラリン
4級アンモニウム
  • 超短時間作用性: ガンタクリウム(英語版)
  • 短時間作用性: ラパクロニウム(英語版)
  • ミバクリウム(英語版)
  • カンドクロニウム(英語版)
  • 長時間作用性: Doxacurium chloride(英語版)
  • ジメチルツボクラリン(英語版)
  • パンクロニウム
  • ピペクロニウム(英語版)
  • ラウデキシウム(英語版)
  • ガラミン
  • 未分類: ヘキサフルロニウム(英語版)
脱分極性
  • ポリアルキレン誘導体: ヘキサメトニウム(英語版)
アセチルコリン放出阻害薬
中枢作用型
カルバミン酸エステル
  • カリソプロドール
  • シクラルバメート(英語版)
  • ジフェバルバメート(英語版)
  • フェバルバメート(英語版)
  • メプロバメート
  • フェンプロバメート(英語版)
  • スティラメート(英語版)
  • チバメート(英語版)
ベンゾジアゼピン
非ベンゾジアゼピン系
チエノジアゼピン系
キナゾリン
  • メタカロン(英語版)
抗コリン薬
(ムスカリン受容体拮抗薬)
その他
直接作用型