ヒュー・ジェームス・フォス

ヒュー・ジェームス・フォスHugh James Foss1848年6月25日 - 1932年3月21日)はイギリス人宣教師日本聖公会神戸教区初代主教日本聖公会聖ミカエル教会初代牧師松蔭女子学院創立者、日本語での聖歌集、祈祷書聖書作成の功労者でもある。

ケント州カンタベリー近郊の生まれ[1]ケンブリッジ大学卒。1876年明治9年)聖公会系の英国福音宣布協会(SPG)の宣教師として来日して神戸で伝道を開始。1923年大正12年)の帰国までの47年間、大阪・神戸を中心に淡路播州方面の開拓伝道に努めた[2][3]
1892年(明治25年)1月に、女性宣教師H.M.バーケンヘッドと協力して神戸市北野町に松蔭女学校(現・松蔭中学校・高等学校)を設立[4]。また、聖バルナバ教会(聖ミカエル教会)や乾行義塾(聖ミカエル国際学校)も設立している。1899年(明治32年)に大阪地方部(大阪・神戸両教区)主教となった。

日本語が堪能であり、日本文化への造詣が深く、聖歌数編を作った。その他、編集・出版に『賛美之歌』『基督公会之歌』『聖公会賛美歌』『古今聖歌集』などがある。また、松山高吉との共訳『ヨハネ伝福音書』は名訳として有名。

脚注

  1. ^ 兵庫県大百科事典』によればウェールズ出身
  2. ^ 荒井章三「Hugh James Fossの新約聖書註釈と聖書翻訳」『キリスト教論藻』第37巻、神戸松蔭女子学院大学学術研究会、2006年3月、25-50頁、ISSN 0288-6138。 
  3. ^ 発祥の地コレクション『松蔭女子学院 発祥の地』
  4. ^ 神戸松蔭女子学院大学 歴史・沿革

参考文献

  • 神戸新聞出版センター(編集・制作) 編『兵庫県大百科事典 下巻』神戸新聞出版センター、1983年。 

関連項目

幕末・明治前期の来日宣教師(1859年 - 1890年)
日本のキリスト教史
カトリック
パリ外国
正教会
ロシア正教

ニコライ(1861) · アナトリー(1873) · ウラジーミル(1878)

聖公会
CMS
SPG

W・B・ライト(1873) · A・C・ショー(1873) · H・J・フォス(1876) · A・ロイド(1884)

ECUSA

E・サイル(1858) · J・リギンズ(1859) · C・M・ウィリアムズ(1859) · H・E・シュミット(1860) · J・カノヴァー(1863) · A・R・モリス(1871) · H・ラニング(1873)  · F・R・ピットマン(1877) · T・S・ティング(1878) · J・マキム(1880) · J・M・ガーディナー(1880) · E・J・フルベッキ(1883) · F・W・ハレル(1884)

MSCC
改革・長老派
米国長老
オランダ改革派

S.R.ブラウン(1859) · D・シモンズ(1859) · G・H・F・フルベッキ(1859) · J・H・バラ(1861) · H・スタウト(1869) · M・E・キダー(1869) · C・H・H・ウォルフ(1871) · L・L・ジェーンズ(1871) · M・N・ワイコフ(1872) · J・L・アメルマン(1876) · E・S・ブース(1879) · H・ハリス(1884) · A・オルトマンス(1886)

スコットランド
カンバーランド
南長老
RCU
メソジスト派
米国監督
カナダ

E・W・クラーク(1871) · G・コクラン(1873) · D・マクドナルド(1873) · C・S・イビー(1876) · G・M・ミーチャム(1876) · M・カートメル(1882) · J・G・ダンロップ(1885) · J・W・サンビー(1886) · J・K・マンロー(1888) · I・S・ブラックモーア(1889)

米国南監督

J・W・ランバス(1886) · W・R・ランバス(1886) · S・H・ウェンライト(1888) · J・C・C・ニュートン(1888)

米国美普
米国福音
会衆派
AB
バプテスト派
ABMU
BMS
ディサイプルス
基督教会

C・ガルスト(1883) · G・スミス(1883)

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