メフェナム酸

メフェナム酸
IUPAC命名法による物質名
  • 2-(2,3-dimethylphenyl)aminobenzoic acid
臨床データ
胎児危険度分類
投与経路 経口
薬物動態データ
生物学的利用能90%
血漿タンパク結合90%
代謝肝臓 (CYP2C9)
半減期2 時間
排泄腎臓および大便
識別
CAS番号
61-68-7
ATCコード M01AG01 (WHO)
PubChem CID: 4044
DrugBank APRD0073
ChemSpider 3904
KEGG D00151
化学的データ
化学式C15H15NO2
分子量241.285 g/mol
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メフェナム酸(メフェナムさん、: Mefenamic acid)は非ステロイド性抗炎症薬の一種。ポンタールなどの商品名で、頭痛歯痛生理痛の緩和などのために経口で使用される。メフェナム酸が減少すると炎症や子宮収縮などが生じるが、プロスタグランジン合成が阻害されることによるものだと考えられている。肝臓で代謝され、腎臓により体外への排出が行われる。このため、重度の肝・腎疾患の患者には処方されない。

副作用

に負担がかかるため、空腹時を避けて服用する。眠気が生じることがあるため、服用後は自動車の運転等は避ける。他に頭痛や胃痛、嘔吐下痢発疹血小板減少などの副作用が生じることがある。まれにアナフィラキシー溶血性貧血急性腎不全消化性潰瘍肝機能障害などの重篤な副作用が生じる場合がある[1]インフルエンザ脳症を重症化させると考えられるため、15歳未満のインフルエンザ患者への投与は原則として禁止されている[2]。過剰に摂取すると嘔吐、吐血、痙攣、昏睡などの症状があらわれる。症状は服用後30分~4時間ほどで現れるが、腎不全などは発症までに数日かかる場合がある。致死量は約2.5グラムである。

合成

フェナム酸に類似し、2-クロロ安息香酸 (2-Chlorobenzoic acidと2,3-ジメチルアニリンから合成される。

脚注

  1. ^ 昭和薬品化工メフェナムサンカプセル添付文書(イーファーマ)
  2. ^ インフルエンザによる発熱に対して使用する解熱剤について(2001年5月30日厚生労働省発文書)
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サリチル酸
アリルアルカノイック酸
2-アリルプロピオン酸
(プロフェン)
N-アリルアントラニル酸
フェナム酸
ピラゾリジン誘導体(ピリン系)
オキシカム
COX-2選択的阻害薬
  • セレコキシブ
  • デラコキシブ(英語版)
  • エトリコキシブ(英語版)
  • フィロコキシブ(英語版)
  • ルミラコキシブ(英語版)
  • パレコキシブ(英語版)
  • ロフェコキシブ
  • バルデコキシブ(英語版)
スルホンアニリド
局所適用製品
一酸化窒素供与型COX阻害薬
  • ナプロキシノド(英語版)
塩基性抗炎症薬
その他

太字はグループで初期に発見された薬物。承認取消あるいは市場撤退した薬、動物用医薬品。

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