エーリヴァーガル

エーリヴァーガル古ノルド語: Élivágar)は、北欧神話に登場する川のことである。名前は「嵐の海」の意味である[1]

『ヒュミルの歌』には、テュールの父で賢い巨人のヒュミルが、エーリヴァーガルの東の天の縁に住んでいると書かれている[2]

ギュルヴィたぶらかし』には、エーリヴァーガルを一緒に流れる泡に毒気が含まれており、フヴェルゲルミルから遠い場所まで流れてくると氷に変わった。氷が止まって流れなくなったとき、毒気でできたが上に立ちこめ、凍ってになった。霜がどんどん増え、奈落の口に届くほど重なっていると書かれている[3]

『ギュルヴィたぶらかし』と『ヴァフスルーズニルの言葉』には、この毒液から霜の巨人の一族が生まれた、そのため巨人は獰猛であると書かれている[4]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』50頁。
  2. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』76頁。
  3. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』227頁。
  4. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』47、227頁。

関連項目

参考文献

  • V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6。
神々
英雄
登場人物
アース神族
ヴァン神族
男神
女神
その他
ミョルニルを象ったペンダント スウェーデンのスコーネ、1877年
生物(カテゴリ)
地名(カテゴリ)
九つの世界
その他
神器(カテゴリ)
出来事(カテゴリ:北欧神話)
原典資料(カテゴリ)
社会
その他
  • ポータル:神話伝承
  • カテゴリ