ナグルファル

曖昧さ回避 この項目では、北欧神話に登場する船について説明しています。
  • 同神話の夜の女神ノートの夫については「ナグルファリ」をご覧ください。
  • スウェーデンのブラックメタルバンドについては「ナグルファー」をご覧ください。
フェロー諸島2003年に発行された郵便切手に描かれたナグルファル。アンカー・エリ・ペーターセン(英語版)による。

ナグルファル古ノルド語: Naglfar)は北欧神話に登場する巨大なムスペルが所有する[1]

ラグナロクの際には巨人や死者の軍勢を乗せてアースガルズに攻め込むこととなる。『詩のエッダ』ではロキ[2]、『散文のエッダ』では巨人フリュム[3]舵を取ることになる。

この船はヘルが集めた死者の爪で造られており、それが完成することがラグナロクの前兆であるともされる[3]。そのためゲルマン人はナグルファルの完成を遅らせるために、死者を埋葬する際にはその爪を切っておくようになったといわれる。

脚注

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  1. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』260頁。
  2. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』14頁。
  3. ^ a b 『エッダ 古代北欧歌謡集』275頁。

参考文献

  • V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6。

関連項目

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アース神族
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ミョルニルを象ったペンダント スウェーデンのスコーネ、1877年
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