サーガ

曖昧さ回避 この項目では、北欧神話の女神について説明しています。
  • 古代北欧の文学作品やフィクションにおける長編叙事作品については「サガ」をご覧ください。
  • その他については「サガ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
ローランス・フレーリクによって描かれたサーガとオーディン。

サーガ古ノルド語: Sága。綴りは他にSagaとも)は、北欧神話に登場するアース神族女神である。フリッグと同一人物ではないかとも考えられているが詳細は不明[1]。その名前は「何かを見る」あるいは「知らせるもの」を意味するのではないかといわれている。彼女の存在は『グリームニルの言葉』の中で言及されている[2]

Sökkvabekkr heitir inn fjórði,
en þar svalar knegu
unnir yfir glymja;
þar þau Óðinn ok Sága
drekka um alla daga
glöð ór gullnum kerum.

Sökkvabekk the fourth is named
oe’r which
the gelid waves resound;
Odin and Saga there,
joyful each day,
from golden beakers quaff.

セックヴァベックは第4の所の名であり
その下では
氷のごとき冷たき波が屡立つ
オーディンとサーガはそこに在りて
楽しき日々を過ごす
黄金の杯を手に痛飲して

Grímnismál 7, Guðni Jónsson's edition Grímnismál 7, Thorpe's translation 『グリームニルの言葉』第7連

セックヴァベック (Sökkvabekkr) とは「沈んだ長椅子の広間」という意味である。

また彼女の名は『スノッリのエッダ』の『ギュルヴィたぶらかし』第35章にも見られ、女神の中ではフリッグに次いで2番目に偉いとされている[3]

『エッダ 古代北欧歌謡集』[1]によると、サーガは巫女であり、またスカルド詩によく登場するという。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 『エッダ 古代北欧歌謡集』58頁。
  2. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』53頁。
  3. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』251頁。

参考文献

ウィキメディア・コモンズには、サーガに関連するメディアがあります。
  • 『エッダ 古代北欧歌謡集』、V.G.ネッケル他3人編、谷口幸男訳、新潮社、1974年7月25日、第3刷、ISBN 978-4-10-313701-6。
神々
英雄
登場人物
アース神族
ヴァン神族
男神
女神
その他
ミョルニルを象ったペンダント スウェーデンのスコーネ、1877年
生物(カテゴリ)
地名(カテゴリ)
九つの世界
その他
神器(カテゴリ)
出来事(カテゴリ:北欧神話)
原典資料(カテゴリ)
社会
その他
  • ポータル:神話伝承
  • カテゴリ
典拠管理データベース: 国立図書館 ウィキデータを編集
  • 日本